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 夢だったらどれだけ良かっただろうか。  例えこれが夢だとしても耐えられなかった。 「っ、ぅ゛……ぐ、う……ッ!ぅ、や゛……め……ッろ゛……ぉ……〜〜ッ!」 「……っ、は、急に威勢良くなったな、スレイヴちゃん……ッ!そんなに愛しのナイトに見てもらえて興奮してるのか?」 「ち、が……ッぁ゛……ッ、ひ……ッ!」 「何が違うんだよ、こんなに精子くださいって人のチンポ締め付けておいて何言ってんだ?……っ、ほら、言・え・よ、今お前犯してるのは誰だ?勇者サマでもナイトでもない」 「俺だよ、スレイヴちゃん」逃げる腰を捕まえられ、ひっくり返ったカエルみたいな無様な格好でピストンを繰り返され、声を上げることもできなかった。  嫌だ、やめろ、と拒もうとすれば頬を舐められ、耳を噛まれ、耳の溝、穴まで舐められる。 「っ、ぎ、ひ……ッ、嫌だっ、やめろ!め、いじ、や……ッ!」 「……っ、なんだ?スレイヴちゃんは耳まで感じやすいのか?」 「ッや、……ッ、ぅ……あ……ッ!」  耳朶の凹凸部分を舐められ、耳朶を口に含められそのまま甘く噛まれるだけで片耳が恐ろしいほどまでに熱くなる。鼓膜に直接染み込む濡れた品性の欠片もない音はただ不快なはずなのに、そのまま体を押さえつけて犯されるだけで余計何も考えられなくなるのだ。 「っ、は……スレイヴちゃんの耳、ぷりぷりしてて可愛いな」 「っや、……ッ、ぅ……やめろ……死ね……ッ!死ね、この、ぉ……ッ、お゛……ッん゛ぅ……ッ!ふ……ッ、ぅ、う゛…………ッ!!」  顎を掴まれ、わざと音を立てるように舌を絡み取られる。吐き気がした。やめろ、と言おうとした瞬間さらに深くまで舌に犯されるのだ。上半身と下腹部メイジに犯される。 「う゛ッ、ふ……ッ、ぅ、〜〜……ッ」  声を殺したいのに、無理矢理開かされた喉奥からは奥を突かれる度にくぐもった声が漏れてしまう。汗が止まらない。せめてと目を硬く瞑り俺の姿を見ないようにしてくれてるナイトがただ耐えられなくて、俺は、何も考えられなかった。  ねちねちと責め立てるような動きから次第に大胆になってくる動き、早まるピストンに耐えられず声が漏れる。 「ん゛ッ!ぅ……うッ、ふ、ぅ……ッ!」  肌がぶつかり、潰れた肉の音が腹の中で響く。気持ちよくない、屈辱でしかない行為、それなのに痛いほど勃起した性器からはドロリとした精液が溢れ、下腹部の痙攣を抑えることはできなかった。照明の下、こちらを見下ろすメイジと目があった。唇を離したメイジは俺の手を捕まえ、手の甲の上から重ねるように手を握りしめた。  そしてぎゅっと指を絡められたときだ。 「ぁ゛ッ?!ぐ、ぅ、んぅう……ッ!!」  頭の中で、腹の中で熱が弾ける。ドクドクと流し込まれる熱にのたうち回りそうになるのをメイジは俺の手を捕らえたまま長い射精を終えるまで引き抜かなかった。そして、受け止めきれずに広がった穴から精液が漏れ出したとき、メイジはそのままゆっくりと腰を引き、硬いままの自らの性器を引き抜いた。  瞬間、中に出されたばかりの精液がどろりと溢れ出す。もう終わったのか、そう安堵するのも束の間。 「っ、ぁ、ひ……ッ!」  そしてそのまま体を抱き抱えられ、ベッドの上、胡座を掻いたメイジの上に背中を向けるよう座らせられるのだ。そして正面には椅子に座らせられたナイトと、その横、椅子の背もたれを肘掛け代わりにニタニタとこちらを見ていたシーフと目が合う。 「っ、や、め……ッ見るな……ぁ……――〜〜ッ!!」  そう懇願するよりも先に背後のメイジに体を抱き上げられたと思った次の瞬間、開いたまま閉じる暇もないそこに再び宛てがわれた亀頭の感触に息を飲む。まずい、と膝に力を込め、なんとか体勢を保とうとするが腕を掴まれ、ぐっと引っ張られれば呆気なくバランスは決壊し、ずぷっと根本まで一気に挿入される。脳天まで貫かれるような挿入に呼吸をすることもできなかった。

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