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一之瀬守編2-1 ※無理やり、初めて

「ああっ!?」  体勢を立て直そうとした守に隙を与えず、想悟は守を床に押し倒した。  守の想悟を見る目は、すっかり檻から放たれた肉食獣を見るようなそれに変わっていた。  脅されていても、まさか自分が同性からそのような目で見られていたとは思っていなかった。そんな表情である。  逃げようとはしているようだが、恐怖に身体が竦んでしまい、もじもじと肢体をくねらせることしかできない。  そんな弱々しい守を組み伏せて、想悟は圧倒的な支配欲が湧き上がった。  これでいい。守はただ、こうして恐怖していればいい。 「う、嘘……嘘ですよねっ、霧島先生っ!? ひぃいっ!」  ズボンのベルトに手を掛けると、さすがの守も悲鳴を上げ、身を捩って抵抗した。  服を脱がされてしまっては、やはり目の前の男が心優しい同僚ではなく、恐ろしい凌辱者であることがわかってしまう。  気弱であるが、守も男だ。うまく力の入らない手足ながらも、精一杯に暴れて抵抗を試みると、それほど力に自信があるという訳ではない想悟は手を焼くことになる。  抵抗されるのは無理やり犯す醍醐味のようで気分が良かったが、あまりにも酷いとただ鬱陶しいだけだ。  想悟は片手を振りかぶると、思わず守の頬を張っていた。 「あぐぅうっ……!」 (あぁ……オレ……ぶたれた、の……?)  固く閉じていた心の声がふっと想悟に流れ込んできた。  暴力を加えられ、彼の深層に入り込む隙ができたのだろうか。  その声は信じられないようにこちらを見つめる守の見た目通りに軟弱で、よく集中していなければ環境音に埋もれてしまいそうなほどに小さかった。  それほど深いところにまで本音を隠していたのだ。  そこで、想悟も少しだけ平静を取り戻した。  頬を張っただけではとても気が済みそうにない守だが、ただレイプするだけではいけない。  あのクラブに相応しい奴隷として、調教しなければならないのだ。  できなければきっと鷲尾にも呆れられるし、自身だってどうなるかわからない。  あの顔だけは優男をしている胡散臭い鷲尾がこちらを馬鹿にした目で見つめてくる様を想像すると、それだけは絶対に避けなければならないと思った。 「い……痛い……ひ、どい、ですっ……ううっ……」  反応も鈍いのだろうか。  一足遅れて、守はジンジンと痛み出す頬を片手でさすり、泣き始めた。 「痛くて当たり前だろうが。大人しくしてれば早く済むってのに、あんたが抵抗するからだ」 「そ、そんな……」 「うるせぇっ! 暴れるな! 脱がしづらいだろうが!」  自分でも驚くくらいに粗暴な口調で言うと、守の抵抗する力が弱まった。  その隙にベルトを引き抜き、ズボンをずり下げる。  この歳になっても親が買って来たような無難な柄の下着が露わになって、想悟はまた殴りたくなってきた。  ぐっと堪えながら、下着も脱がせると、今度はその細身に不釣り合いなずっしりとしたペニスが現れた。  皮を被っていることだけは違うが、想悟のものよりも少し及ばないくらいの規格。  その淡い色合いから、性経験が少ないことは想像できた。  こんな奴、女にだって使う機会もないだろうに、宝の持ち腐れだ、と想悟は思った。 「一応聞くけどな。あんた、童貞かよ?」 「ひっ、ぃ……」  その反応だけで答えは出ているようなものだった。想悟はニンマリと笑った。 「そりゃ良かったな。守先生。童貞のまんま、俺に処女を奪われるんだからな」 「しょ、処女……って……ま、まさか……」 「ああ、そのまさかだよ」  想悟は下半身を裸にした守の片脚を掴むと、ぐいっと身を反転させて犬の交尾を思わせるバックスタイルをとる。  無理やり四つ這いにされてしまった守は、思い切り尻を掴まれて、ヒィーッと喉を引き絞った。  だいたい、犯すことは明言していたというのに、せいぜいペッティング程度で終わると思っていたのだろうか。  それも想悟には気に入らず、尻を掴む手に力を込めた。  絵描きを職業にしているくらいなのだから、ずっと椅子に座りっぱなしの生活なのだろう。  筋肉の少ないサラサラと、そしてのっぺりとした餅のような尻をグググと形が変わってしまうくらいに力強く揉む。 「いッ、痛いっ! それっ、やめてください! ああっ、痛いっ……!」 (あぁぁッ……お尻、こんなに強く掴まれて……痛くてたまらない……い、嫌だぁっ……どうして、こんなことをするの……?)  守は力なく首を横に振って身悶えた。だが、その程度で想悟の気持ちなど変わる訳もなく。  想悟は守の羞恥心を煽るように、揉み込んでいた両手をがばっと開いてみせた。  守の慎ましく息をする、恐らくは誰も侵入したことのないだろうアナルが剥き出しとなる。  想悟がそこにじろじろと視線を集中させていることは守もわかったのだろう、アナルがさらにキュッと窄まり、蒼白な顔がカーッと耳まで赤くなった。

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