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第11話

 そして疾風は翼の双丘を自分の方に引き寄せると翼の蕾入口部分を舐め始める。 「ぁ……ん……ちょ……」  それだけでも翼は気持ちがいいのか、シーツをぎゅっと握りしめるのだ。  疾風は翼の中へと舌を忍ばせると、 「ぅ……ぁあ! ちょ……疾……て……それ……ダメぇ……」  もう何が起きるか知っている体は更に入口部分をヒクつかせ腰まで動かし疾風のことを誘っているようだ。  疾風は舌を翼から離すと、 「お兄ちゃん! 気持ちいいからって、僕のきちんと舐めてくれないとダメでしょ! そうじゃないと、お兄ちゃんの中に僕の挿れて上げないよ! それだったら、今日はお兄ちゃんは玩具だけでイく!?」  その質問に翼は首を振るのだった。 「だったら、ちゃんと僕の舐めてよね……じゃないと、本当に僕の挿れて上げないんだからね!」  完全にこういう時の主導権は疾風の方にあるのかもしれない。 そう言われると負けじと翼は疾風のモノを咥えるのだが、やはり疾風が上手いのかそれとも翼がそういう素質があるからなのか、あまりの気持ち良さに耐えられそうもなく直ぐに疾風のモノから口を離してしまう。 「もう! お兄ちゃん!」  そう怒ったような口調で言う疾風。 「お兄ちゃんがそうなら、やっぱり、今日は僕のでイかせないからね!」  そう言うと疾風は翼から舌を抜き、ベッドサイドにある引き出しの中から色々と道具を取り出してくる。 「先ずは……これだけで、イってもらおうかな?」  そう疾風が手にしたのは大小さな玉がいくつも付いた玩具だ。 「じゃあ、お兄ちゃん! 自分で中に入れてるとこ見せてよね……」  こう言う時の疾風はいつもの可愛い顔が台無しというところであろうか。 かっこいい顔というのか男らしい顔というのかそんな表情で翼のことを攻めるのだから。

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