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第13話**

愛のない性描写があります。ご注意ください。 … 「さぁ、着いたぞ奈津姫。」 5分ほど移動した後、僕はどこかの倉庫へ連れて来られた。そして、乱暴に何かの上に投げ飛ばされた。 目隠しを外され、目の当たりにしたのは、どこかのベッドの上。辺りは殺風景な倉庫。周りには資材などが置かれており、その中にベッドがあるという違和感。こんな場所どうして…… 「ここは俺のヤリ部屋。親父が使わなくなった倉庫を俺にくれたんだ。ベッドを置いただけだが、人気も少なくて、ヤるにはもってこいの場所なんだぜ?」 「俺らも使わせてもらっていーんすか?」 「気にすんな、つってもお前らも何度か使った事あるだろ?」 「そうでした!すんませんっ!」 號の周りにいる5人の男もかなりの見た目だ。 明らかに派手な見た目だが、僕たちの学校の制服を着崩しているから、同じ高校なのかな… あんな怖い人達と同じ高校だったなんて……… 「まぁ、世間話はそのくらいにして。奈津姫お待ちかねのお楽しみタイムだぜ?」 そう言いながら一歩ずつ近づいてくる號に、僕は何とか距離を取ろうと後ずさるが、腕も脚も自由に動かさず、ベッドの隅へ逃げるしか逃げ道がない。 「んんぅ、んんー!」 「まぁそうビビんなって。痛い事なんかしねーから。気持ち良い事するだけだろ」 ニヤニヤしながら僕との距離を詰めてくる號。 またあの瞳に、至近距離で見つめられる。 「やっと見つけたんだ。………俺の玩具」 その一言に恐怖で体が震えて、思わず涙が流れた。 「ふっ………ゔぅっ……」 號は俺の目尻に溜まった涙を指先で拭った。 「あーあー泣いちゃって。可愛そうに。可愛い顔が台無しじゃねぇか。……でも知ってた?泣き顔って男の欲をすげー駆り立てんだよ!」 その一言を合図に號は思いっきり僕の身体を押し倒した。そして口の中に入れられていた布を強引に抜き、唇を重ねてきた。 僕にとっては初めてのキス…… 初めてのキスは好きな人と、と思っていたのに。まさか男と、しかも今日会ったばかりの男に無理矢理されるなんて…… あまりの突然の行動に僕は身動きを取れずにいた。號は僕が抵抗しないのを良い事に舌を捩じ込ませ、口内を蹂躙し、僕の舌を痛いくらい吸い寄せた。 「んんー!んんーん!」 抵抗するにも口を塞がれており対処が出来ない。 さらに追い討ちをかけるように、號は深く口づけし、歯列をなぞるように舐め回した。舌と舌を絡み合わせられ、初めての感覚に僕は何も考えられなくなった。 そして、號の手が僕の乳首を捏ね回しはじめた。初めは触れるか触れないか程度だったのに、揉まれ、時に引っ張られ、その間も口付けは続き、感じたくないのに僕は初めての感覚に酔いしれていた。 號のもう片方の手がぼくの下腹部へ伸びる。 いつの間にか熱を込めたそこにそっと触れられただけで、今まで感じたことのない刺激を感じた。 「なんだ、奈津も気持ちいいんだな。勃ってるぞ?」 改めて現実を突きつけられると一気に羞恥心に駆られた。身体中が熱くなるのが自分でもわかった。 「お、また硬くなったぞ?照れてんのか?」 號は無遠慮に僕の下腹部を掴み、制服越しに痛いぐらい揉まれた。

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