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第50話 ない! ※

昨日エイプに綺麗に治してもらっているはずなのに、股関節を脱臼させられた所が少しおかしくて歩くのに違和感がある。 今夜の密契の儀式の後、またエイプは来るだろうから、その時に治してもらおう。 今日の相手は土属性の最後の勇者メイゴか。 そして明日から土属性の勇者と一緒に魔物討伐に行くのか………憂鬱ゆううつだな。 「お前はメイゴという名前だけなのか………ということは平民なんだな。」 無言で頷く。 貴族でも平民でも関係なく抱かれなくちゃいけないのだが、一つ注意しなくちゃいけない。 「ガウンを脱いで身体を見せろ」   モソモソとメイゴは着慣れないガウンを脱いで裸になった。 ほっ、標準だ。 身体は細マッチョって感じで腹筋が割れてて理想的な体型だ。 「何をしてる。来いよ」 もじもじしているメイゴの手を引いてベッドに押し倒した。 いつもと逆だな。こんなに怖気づいているのはやり方がわからない童貞か? 「仕方ないな、俺が乗ってヤルよ。勃たないなら目でも瞑って好きな女のことでも考えてろ。そしたらすぐ終わる」 手で包むとビクンと元気になり、ギンギンに育つ。 ヤル気満々じゃねえか。 下準備してある後ろに亀頭を充てがい身体の中に進めていくと、ぐぐぐっと大きくなる。 「んっ💗んんんんんっ💗はあっ💗」 んだよ。成長型か、デカイ…少しキツイな。オイルを足したほうが良いかもしれない。 ゆっくり慣らすようにゆるゆると腰を上下に動かしながら、身体が切れないように慎重に進めていくと急にメイゴが俺の腰を掴んでがっついてきた。 ブツ! 「あ゛あ゛っっ!!」 変な音がしてアソコが生暖かいものが垂れてきて激痛がする。 馬鹿野郎、いきなり全部中に入れやがったっ!! 「待てっ!! あ゛っ、ああっ、まてっ、あああっ、お前、ちょっと太いんだよっ!!」 「………………」 俺の言葉も聞かず、無言で一心不乱に腰を打ち付けてくる。 「ああああっ💗ああああっ💗あんあんあんあん💗」 「ふーっ、ふーっ、ふーっ、ううーっ、ふーっ、うっ」 荒い息が顔にかかってまるで野生の獣だ。 もーいーや、どうせエイプが怪我を治すんだし、好きに暴れさせてやるか。 愛撫も何もなく、ただ突き上げるだけの単調なセックス。 メイゴは1時間の間に5回もイッて満足したのかわからないが、ただ一点を見つめて放心状態でぼーっとしている。 勇者達全員、俺の身体は気持ちいいと言うから、こいつも気持ち良くて呆けているんだろう。 だけどな……… 手近にあった枕を掴みフルスイングしてメイゴの頭を殴ると、部屋の中は枕から出た羽毛の白い雪がふわふわと舞う。 殴られた本人は目をパチクリして驚いているだけでダメージゼロかよ、クソったれ。 「お前、俺を何だと思っているんだ。もう少し大事に扱え、怪我したじゃねえか………、俺の事が気に入らないから口も聞かずにこんな事したのか?」 脚を開いて見せつけてやると青い顔をして土下座して謝るが言葉がない。 「ちゃんとごめんなさいとか申し訳ないとか言えよ」 床にめり込みそうな程、土下座しまくっているが、ちゃんと謝るまで許すもんか。 「ちゃんと言葉で謝れ!!」 メイゴはビクビクしながら頭をあげ、悲しそうな顔を見せてと口を開けた。 「!!………舌がない!………何だそれ、お前それでしゃべれないのか…エイプに治してもらえよ」 首を左右に振る。 エイプが勇者の怪我を治さないってどういう事だ? コイツ一体何したんだ? ………! まさか、なにかの罰で舌を抜かれたのか? 「うわ、見せるな気持ち悪い。口を閉じろ」 ………ちょっと待て …えっ?俺、罪人と寝たのか!? いくら勇者に選ばれたからとはいえ、罪人に神子を差し出すのか?? ここの奴ら俺が殺されても良いっていうのか? 急いでベッドから降りてメイゴから離れた。 何の罪かしらないけどなるべく離れたほうがいい。 ここの人間はすぐに逆上するから、これ以上コイツの側にいるのは危険だ。 早く、帰らせよう。 「……」 「お前は そこから動くな!」 俺の側によってくるメイゴを静止してドアを開けて廊下に飛び出した。

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