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囚愛《エリックside》4

私が息を切らしている間に、雅様は何かを準備していた。 この場を立ち去った方がいいと理解できるのに、体が動かない… そして雅様は完全に硬くなった私のモノにコンドームをゆっくりと被せた。 「っ!!」 その過程でコンドームに付着している潤滑ゼリーが触れる度に体がビクビクする。 完全にコンドームを装着した頃には、それだけでもう射精してしまいそうな快感が走った。 「はぁ…はぁ…」 射精をしないように意識を集中されると、その隙に着ていた服を全て脱がされ、気付けば雅様も全裸になっていた。 私の上半身にローションを垂らし、右手でその範囲を拡げる。 硬くなっている乳首を軽く撫でられると、私の体は無意識に仰け反る。 「アッ―…!は、…ん…」 「へぇ。本当に凄いんだね、このローション」 「やめ―…アァッ、は…ん…」 雅様はローションでヌルヌルした乳首を口に含み、舌で転がしもう片方の手で乳首を摘まんだりした。 またおかしくなる。 先ほどと同じ感覚が蘇る。 「みや、―…び様っ!は、ぁ…あっ…アッ!」 数分続けられ、自分の下半身からまた熱い白い液体が放出されたのだと理解できた。 雅様はそれに気付きコンドームを外し、ゴムを縛って溜まった精液を見せつけて言った。 「ダメだよエリック、ちゃんとイクときイクって言わないと。さぁ今日コンドーム何個必要になるかな?」 「雅様…確認ですが…私が…挿入される側、ですか?」 コンドームを私に装着したのは、私が挿入する側だと思ったから。 でもこの表情は違う。 「もちろん♪」 私もあのアダルトビデオの動画のように挿入されてしまうのだろうか、と過去に調べたことを思い返した。 「では…とっとと挿入して終わりに―…」 私がそう言い終わる前に、雅様はローションを追加して再び硬くなっている私のモノに垂らした。 「ッ!!―…アッ、や…あっ、ん…」 そしてそのローションを右手に馴染ませ、私の秘部へ掌を押し付けた。 ゆっくりと雅様の指がナカに侵入してくる。 「エリック、力抜いて」 怖い。 怖い。 「いや、だ…、無…理ッ…!」 この先、どうなってしまうのか分からない自分が怖い。 「とっとと終らせたいんでしょ?」 「はっ…ふ、…んんっ」 すると嫌がる私の唇に雅様の生暖かい舌が侵入し、私の舌を絡ませる。 息継ぎも出来ないほどのキスを。 「ん―…ふ…ぁ…」 キスは嫌いじゃない。 むしろ好きな部類だ。 だからキスに集中していると、自分の中の恐怖が少し和らぐことに気付き無我夢中でキスを続けた。 しばらくすると雅様の指が増え、私のナカの壁をゆっくりと伝ってくる感覚が分かった。 「ふぁ―…み、やび様っ!ん…何、をっ…して!」 「…キスに集中して、エリック」 「ん―…は―…アッ、ふあ…待っ、んっ…そこっ―…ッ!アッ、―…アッ、アッ」 気付いた頃には脈打つその場所を刺激され、雅様は余っている左手で私の硬くなったモノを扱いた。 指でナカを刺激され、扱かれる手の速度が速くなると再びあの快感が込み上げてくるのが分かった。 「イキそう?」 「は、アッ―…アッ、ん…や、雅様っ…だめ、です―…やめ…wa…wait wait(ま…待って 待って)!!!」 「No, can't wait(待てないよ)」 雅様は笑顔で答え、再びキスを続ける。 「あっ、アッ、―…アッ…あっ」 「イク…?いいよ、イッて」 「は、―…ぁっ!ん―…あっ、アッアッ―…!!」 先端を押さえていた雅の人差し指に、出口を失った私の精液が当たる。 もう何度果てたのか…そう思いながら、その場を動くこともできず息を切らしていた。 するとコンドームを装着した雅様が私の両足を持ち上げ、硬くなっているモノを準備が整っている私の秘部へ押し当てた。

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