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愛用しているパーカー袖口をギリギリ噛んで肌身をブルつかせる野宮に久世は。 反り返っていたペニスを無慈悲に突き入れた。 両手でしっかり腰を掴んで固定し、パンッパンッパンッパンッ、激短ストロークで腹底まで何度も貫いた。 涙と唾液を溢れさせて野宮は久世を見つめた。 震える唇で懸命に希った。 「い、痛ぃ……っ背中……ベッドがい……っ」 切実なお願いを突っ撥ねるのはさすがに酷かと、久世は、ぐずぐずになった野宮を抱き起こした。 自分と然程変わらない体つきの、身長が一センチ低い恋人を繋がりが解けないよう抱っこしてバスルームを後にした。 「んっ……奥、おっきぃの、擦れて……」 かろうじてしがみついて色っぽい声を洩らす彼を全力で持ち運んだ。 雫を滴らせてリビングを横切ると寝室へ。 ギシリと重たげに軋んだベッド。 乱れていたシーツに横たえると、両足をぐっと脇腹に抱え込むなり、器用に欲望のままに腰だけを欲深く上下させた。 熱く狂おしく締まる尻膣に絶頂まで間もないペニスを好きなだけ打ちつけた。 「んっ、すごぃっ、久世サぁンっ、これすンごぃっ、あんっ」 「はぁ……ッ俺の大きいの、奥に当たってるの……ッ?」 「当たるっ……奥、当たってる……っいっぱいきてる……ッ奥まで、こんなっ、すっごく……ッ」 「こういうセックス、好き……?」 首筋を食んできた久世の耳たぶに野宮はかぢりついた。 「好き……久世サン……好き……」 「野宮さん」 「ざ、ざるそばぁ……天ぷら、まぐろ丼っ、ビールぅ……っ」 「うん、それは次の機会に、ね……? 今日はいっぱいする日だから、ね」 俺、そんなの聞いてないよ、久世サン。 でも、そんな顔されたら、断れないよ。 「し、してもいいけど……キスもほしい」 野宮からの不器用なキスに、久世、ノックアウト。 虚脱寸前、ギリギリまで野宮を引き留めて根こそぎ抱き尽くし、次に会う週末には。 「ハイ、ざるそばに天ぷら、まぐろ丼に卵焼き、それからビールのイイやつ、だったよね」 春めく昼下がり、手作り料理に奮発したビールで完璧おもてなし。 素直に顔を輝かせる恋人に満足げにお酌してあげるのだった。

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