幸せになって欲しいと願わずにいられない作品
冒頭で主人公の一人であるカナリアさんがひどい目に遭っていて、「彼はなぜこんな目に遭わなければならないのだろう」と憤りながらも一気に引き込まれました。 この作品はカナリアさんとシラサカさんによる視点を行ったり来たりするのですが、「誰の視点なのか」を明確に書いてくださっているため、読みにくいと感じることはありません。むしろ、二人が何を考え何を願っているのかを知ることが出来るため、どんどん二人のことを好きになっていきます。 互いに惹かれあっていけばいくほど、シラサカさんになんとかしてカナリアさんを助けてもらいたい、そして幸せになって欲しい。そう願わずにはいられなかった作品です。 また、カナリアさんはクラッカー、シラサカさんは殺し屋であるため、裏社会の闇の部分も丁寧に描かれていて読み応えがあります。 トラウマを持つ主人公がそれを乗り越えていくお話や、裏社会に生きるキャラクター達が好きな方におすすめしたい作品です。