蠱惑的なまでの魔性の美少年
夏の午後、主人公が階段を上った先の窓際で出会った金髪の少年。話すと意外と気さくで明るい彼は、同時に蠱惑的な一面を持つ魔性の美少年……繊細な描写から織りなされる物語、人物の人となり。とても素晴らしいです。 #3~4の男子高校生たちの可愛い会話、そこからの裕都くんをかばう柚弥くん。授業中の居眠りなのにとても美麗な柚弥くん。たまりません。とても可愛らしい。そこで既に星5です。 しかし物語はどんどん動き出します。横山先生との不穏な密会。そして柚弥くんの二面性をちらりと見せ……でも何が起きたかは読者の想像におまかせする。この描写がすごく好きです。一体何をされたのか……それは本人たちしか知らないのです。 さらに、梗介の登場。ただならぬ関係であることを匂わせながらも、この時点ではまだ何も起きない。そこが続く物語への期待を生みます。もうこの辺りはわくわくしながら読んでました! そして#10で出てきた「バイト」の正体。完全に柚弥くんの二面性が露になる所! もう本当にここすごいと思いました。そして「地歴~」を読んでいるかどうかでだいぶ変わってきますが、リョウくんの登場。#11からのサブタイトルもまた話に絶妙にあっていて、もう、もう……! #13からの濃厚な性描写。妖しくも美しい柚弥くんの魅力が、読む者の心を揺さぶります。この繊細かつ詳細な描写、ものすごく好きです。 読者は情事を覗き見ている裕都くんに自己を投影することによって、さらなる臨場感を味わうことが出来ます。言葉は乱れますが、はー、えっちえっち! 個人的に避妊具の描写が好きなので、#15の冒頭からものすごく萌えました。たまりません。そして太ももに咲く桔梗の花……! 素晴らしい。蠱惑的なまでの魔性の美少年です。二人がかりでめちゃくちゃにされているというのに、どこまでも美しい。まさに手折られた花・羽をむしられた蝶、とても綺麗です。そこからの梗介の存在感。この二人の関係は? と裕都くんと共に読者も考えてしまう、そんな余地が生まれます。本当に素晴らしい。