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第2話

アキラが買い物に行きたいと言ったので外出の予定に変更。 とりあえず近くの食料品店まで散歩していくことに… 「ふ~寒いな」 防寒着を着込んでいるアキラだが、外に出ると手をさすりながら言葉を出す。 「大丈夫か?」 持病があるアキラの様子を伺いながら、そっと手を取り、声を掛ける。 「ん、平気…」 みずきの隣で白い息をはきながら可愛い顔を微笑ませる。 ほどなく歩いて10分ほどの店に到着する2人。 店に入るとバレンタイン当日だけあってディスプレイには沢山のチョコレート。 「チョコ買う?」 それを見ながら何気に聞くアキラ。 「アキラは食べるか?」 「んー、美味しいのがあれば…」 首を傾げながら答える。 「美味しい…どれが美味しいんだろう…」 みずきもやや首を傾げる。 「どうだろ…あんまり食わないからな」 「高いのがいいんだろうか?」 「そうとは限らないよな、板チョコから手作りした方が美味い時あるし…」 「手作り…作ったら食べるか?」 板チョコを置いてある付近に、生チョコやムースの作り方を書いてあるチラシがあり、それを手に取りながら言うみずき。 「作る気?」 少しクスッと笑い、試すように聞き返す。 「作ったことはないけれど…アキラが食べるなら…」 「そーだな、試しに食べてみようかな。たくさん作るなよ」 「あぁ、どちらがいい?」 チラシを見せながら、アキラに聞くみずき。 「んーチョコムースかな」 「分かった」 アキラのリクエストに答えるためチラシを見ながら、チョコムースの材料を買う。 一緒に数日分の食事の材料も買っていく。 買い物を終え、袋ふたつをみずきが率先して持ち、食料品店をあとにする。 そうして散歩がてらの買い物を済まして、住宅街の裏道を並んでのんびり帰る2人。 その時、急に路地裏から叫び声が… 「ひったくりッ!誰か、だれか捕まえてっ…私のハンドバッグ!」 そちらを振り向くと、帽子を深く被った若い男がバッグを脇に抱えて走って出てくる。
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