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第39話

とりあえず、俺もマコウの事は好きなんだけど…。 と流石の俺も顔を俯けて考えてしまう。 これがきっと、同じ国の獣人であれば好きになったら、恋人同士になれるのだろうけど…。でも、マコウと俺は違う国の獣人で本来なら恋人にはなってはいけないという決まりがある。 でも、マコウも俺の事が好きで、俺もマコウの事が好き。 「何で、俺等の王達はそんな決まりを作っちゃったんだろうな…」 「え?あ、ぅん…」 そんな決まり事さえ無けれな、俺達は直ぐにでも恋人同士になっていたのであろう。 「なぁ、私は次期王になるんだから、この掟を無くすようにしないか?」 「ん?でも、マコウは親に勘当された…って言ってなかった?」 「確かに勘当はされたっていうのかな?でも、次期王っていうのは結局私しかいないんだろうし…そこは認めないと自分の子供以外の人間が王になるっていうのは、流石に王も考えてないだろ?」 そこまで考えているマコウ…。 「あ、そっか…」 と俺は納得してしまう。 だって、もし、自分が王だったら?どんなにムカつく子供でも王の血を引いているのだから、次期王に受け継ぎたいって思うだろ? きっと、マコウもそこまで予測しているのだと思う。 「じゃあ、マコウはその掟を無くすって事にするの?でもさ、もし、それを無くしたとしたら、その海の国と陸の国の間で生まれた子供はどうするの?だって、そこに問題が出来るから、国の王達はそう決めたんでしょう?」 そう俺が問うと、マコウは俺の方に視線を向けて、 「大丈夫…そこにもちゃんと考えがあるからさ…。例えば、私とシューマの間に子供が生まれて、海の動物か陸の動物かのどちらかになる可能性があるって事だろ?ならさ、その合間に家を作ってしまえばいいんじゃないのかな?」 「…って、事は…マコウの場合には陸と海の間にお城を作るって事?」 「ま、そういう事になるよね?」 …あ、そっか…。ま、それなら、海でも陸でもいいって訳だ…。あぁ…納得。もしかして、サミントン達はそこまで考えつかなかったって事なのかな?でも、マコウはそこまで考えついていたのだから、マコウの方が考え方が上なのかもしれない。 「だからさ…そういう風に考えがあるんだから、シューマ…私と付き合ってみないか?」 そう真剣な瞳で言ってくるマコウ。 「それに、丁度ここいいんじゃないのかな?シューマと密会するにはさ…」 そこは多分半分ふざけて言っているのかもしれない。 …ま、いいか…。 俺の中では確かにまだ色々と迷いがあるのだけど、マコウがそう言ってくれるなら、俺も相手はマコウいいしさ…。 「うん…俺も…それでいいかな?だってさ、俺の方もマコウの事が多分好きになったから…。だって、マコウにこうビビって来たんだしね…」 その俺の言葉にマコウは眉を動かす。 「…え?あ、そ、そうだったの!?」 「うん…なんかこうビビってきたんだよね…。それに、俺もマコウの事が気になってたしね…」

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