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ただいま!⑧

誰かいる? 人の気配で目覚ますと部屋は真っ暗だった。 「全く陸は……」 颯太? 何で……。 「颯太?」 「あ、起きた?おはよう」 「おはようって今何時?」 「今ね8時だよ」 「何か食べる?」 「要らない」 「……。最近、ほとんど食べてないんだって?」 「胃がムカムカして食べれない」 颯太は俺の顔を覗き込みながら聞いてきた。 「ねぇ、由貴くん。体調不良に心当たりないの?」 「……」 ある。 ネットで調べた限りだからわからないけど。 多分。 「由貴くん?」 「調べてないからわからないけど」 「うん」 「多分、妊娠しちゃってる」 「……うん、俺もそう思う。そだ、大学院の入学手続き終わった?」 「まだ」 「じゃあ、教授に事情話して休学扱いにしてもらおうっか?」 「でも……」 「大丈夫だから……明日は病院行ってから大学ね」 「うん……」 「今さ、奈々ちゃんが野菜スープ作ってるけどいる?」 野菜スープいつもなら食べるけど……。 「いらない」 「……最近ご飯食べれてないんでしょ?何か口に入れないと」 「食べたら吐きそうになるから無理」 「何なら食べれる?」 「フルーツ」 「じゃあ奈々ちゃんに何かないか聞いてくるね」 颯太はそう言ってお姉ちゃんのもとに行った。 俺だって食べれるものなら食べたいけど。 颯太はお姉ちゃんから貰ってきたフルーツを持って戻ってきた。
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