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母、耐性有り

 お題『洗濯日和』  夏になると、母親は洗濯に張り切る。  それは気温と湿度が高い季節だから乾きやすい、という単純な理由からだった。 「まだ眠い・・・・・・」 「確かに、また寝てようか」  ベッドの上で寝転がっている夏弥なつやと陽斗はると。  二人とも、目を覚ましたばかりでタオルケット一枚を共有している。 「賛成〜」  目蓋を擦りながらも、夏弥の提案に賛同する。  痒みが治まると陽斗は、夏弥がいる方向に身体を向けた。  同じように夏弥も陽斗の方向に身体を向ける。  お互いが向かい合った状態になり、陽斗は夏弥の胸板に目をやる。何だかムズムズと身体が疼き出す。胸板を目掛けて思いっ切り抱き着く。 「えいっ、やっぱり夏弥の身体は冷たい!」 「だろ? もっとくっつこう」  なお、二人は深く密着をして幸せな空気に包まれた。  すると階段の方から、誰かの足音が聞こえてきた。  やばい、やばい! と慌てながら騒ぎ出す。  何故なら二人は同じベッドで寝ているし、しかも裸同士だからだ。  取り敢えず、服だけは着ようという決断にいたり、二人とも深く頷く。  ガチャ。  この部屋のドアを開く音が聞こえた。 「起きなさい」  足音は母親のものだった。  それより母親が異様な顔で二人を見つめている。  上半身が裸の夏弥、パンツを下から上にあげようとしていた陽斗。  そんな二人を見て母親はこう言った。 「二人でいたのね。洗濯するから、早めに着た服とかは洗濯機に入れなさいね」  この光景を見ても、何の反応も示さない母親。そのまま洗濯の件だけを言い残した。  母親は何事も無かったかのように一階へと降りて行ったのだった。 「危なっ」 「セーフだね・・・・・・良かった」  母親の反応にビビりながらも、安堵する夏弥と陽斗であった。

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