2 / 3

1

そんなこんなで行き着いた先は現在の日本、東京。 もちろん運命とかみさまは頑張った挙句、頑張って2人の魂を離れることの無いように、隣同士にしました。そしておまけにわかりやすいように印がつくようにしました。 2人の名前は、陽太と葉月。 特に意味は無いけれど、とりあえず関連の字が入っていて当たり障りのない名前にしよう、みたいな、感じが否めない名前。 あの時の2人に顔立ちはそっくり、髪は陽太は少し茶色がかっています。 葉月の髪は真っ黒だけど、日に当たると気のせいか青みがかって見えます。 家は隣同士、幼馴染み、親同士も仲が良く、これでもかと言うほど環境が整っていました。 しかし、前世の記憶なんて吹っ飛んでいるのでお互いを愛し合うなんてもっての外。 運命も自分に混乱せざるを得ないのかと思うけれど、これだけやってやったんだから自分たちで何とかして、という思い。 2人は小さい頃から大喧嘩、おもちゃを使わせてくれない、本を一緒に読ませてくれない、最後の残り1つのお菓子で壮絶なバトルを繰り広げるほどに仲が悪いのです。 陽太は暴れん坊、葉月は極度の人見知り。 全く性格が合わない。 しかし大がつくほど嫌いというものの、離れようとしないあたりが本当に不思議でお互い食ってかかっていきます。 小学校ではもちろん、中学でも喧嘩の絶えない日々。それでも一緒に登校して下校してくる。 お互いの部活の終わりを待ったり、夏休みの宿題をやったり、仲が良いのか悪いのか。 だけれども前みたいに惹かれ合うことは全然な いのです。 月日は経ち、2人とも高校生になりました。 「おいっ!葉月!行くぞ!?」 ガンッ!!と葉月の部屋のドアを蹴りあげる陽太。 あのこげ茶の髪はどうしたの、と言いたくなる彼の髪は金髪に染められていて両耳に空いた派手なピアス。今ではヤンキーと化しています。 「......」 部屋の中にいるのは現在引きこもり中の葉月。 人見知りと物静かな性格が相まって3ヶ月頑張ったけれど友達0。 さすがに行きたくもなくなります。 「金かかってんだろうがよォ!あ?」 正論でした。 ヤンキーなのに真面目に授業は受けるし、学級委員も務めています。もはやヤンキーと呼べるのでしょうか。 「はぁ、うるさい、関係ないよ」 こっちもこっちで性格がひん曲がっているのか引きこもりのくせに生意気でわがままなのです。 陽太は無理やりドアを壊しこじ開け部屋の中に入ります。 「関係ないってことはねぇだろ!?」 「だって友達できないんだもん」 「は?頑張れよ」 「頑張ったよ?3ヶ月、それでも0だよ?」 「話しかけたか?あ?」 「かけてない」 「なんも頑張ってねぇじゃねぇかよ!」 「とりあえず先行ってて、あとから行くから。」 「そうやって言って来た試しがねぇからいってんだろ?!」 葉月の後ろ襟を掴みそのまま部屋から脱出させました。 押しの弱い葉月は仕方なく学校の用意をして、これまた陽太と一緒登校するのでした。 「はぁ、友達できなかったらどうしよう。もう無理だよね3ヶ月も経ってるし、あぁ、最悪最悪最悪。」 「声かけろって」 「無理に決まってんじゃん、は?誰?って思われて終わりだよ。いいなぁ陽太は友達いっぱいいてさぁ、、」 「俺は自分から声掛けてんだよ!おまえもそうしろ、な?」 「.........ぁあ、今日友達できなかったらしぬよ...。」 「はぁ...」 「あーあ、陽太と同じクラスならちょっとは楽だったかもなのに...」 「お前と同じクラスなんて、四六時中喧嘩してそうでやだわ...、!」 「まあクラス違っても喧嘩してるしね...はぁー行きたくない...」 「ったくよお...早く行くぞっ!」 「んぁーもう、そう急かさないで...わかってるから...」 「てめぇがのろのろしてっからだろーがよォっ!!?あ?」 「うっさいな...すぐ大声出すとこもやだ...」 「早く支度しろボケ!!」 ______________________________

ともだちとシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

SISTER×SISTERの続編 お人好しシスター×グルメなヴァンパイア
...20
3話 / 3,040文字 / 80
2018/11/9 更新
おとなしく地味だがスイーツ作りが趣味の辛島小太郎は転校生で辛いもの好きの甘木に惹かれてしまう
14
4話 / 12,585文字 / 20
2018/11/26 更新
マッチョな男のゲイバーで編み物をしながらグラン・マニエ入りの紅茶をたしなむ童貞の霞。
...5
1話 / 3,779文字 / 20
2018/11/22 更新
罰ゲームから始まる平凡な男子高校生とクラスの人気者の偽の恋人関係、友情以上恋人未満
3話 / 42,337文字 / 0
2018/12/16 更新
外法術師(弟)×人外(兄)
1話 / 3,005文字
6/13 更新