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【1】

教室に入り、自分の席に座って突っ伏した。 朝って何でこんなにも眠たいのだろうか。 毎朝起こしてくれる友哉は大変だろう。 しかしながら起きられないのだから仕方が無い。 「おはよう、阿川」 その声に顔を上げると、隣りの席に山崎が座っていた。 「おはよう・・・。朝から凛々しいな」 「そうか?」 山崎が眼鏡のブリッジをくいっと上げた。 「そう言えばどうなった?」 「何が?」 「デートしたんだろ?西女の子と」 「ああ・・・それね」 「ああ、すまない。またフラれたんだな」 「またって言うな」 「大丈夫だ。阿川は良い奴だからまた直ぐに彼女が出来る」 「なぁ」 「ん?」 「俺の何処が駄目?」 山崎がじっと俺を見る。 「か・・・」 「おーい!朝から友達を傷付けるなよー。言葉選べー」 「阿川に悪い所なんて無い」 「そういうのも傷付くな」 「じゃあ、どうして欲しいんだ?」 「女の子紹介して」 「すまない。紹介出来る様な女の子の友達が居ない」 「なぁ」 「ん?」 「山崎は何で彼女作らないんだ?」 「今は勉強の邪魔になるからかな」 「本当は男が好きなんじゃねーの?」 「かもな」 山崎がふっと笑った。 こんな「勉学に恋など邪魔だ」みたいなしれっとした顔をしているけど、こういう奴ほど裏で遊びまくっているのだ。 腹立たしい・・・羨ましい。 「あ〜、彼女欲しいなぁ」 「上村(うえむら)に紹介してもらえば良いんじゃないか?上村はモテるだろ?」 「俺に紹介出来る様な女の子は居ないってさ」 「ん?阿川はそんなにマニアックなのか?」 「普通だよ、失礼な」 「まぁ、知らぬは本人ばかりなりと言うがな」 「一回俺とデートする?すっごい楽しいぞ?」 「いや、俺はドノーマルだから」 「俺もじゃい!」 ふっと笑った山崎を睨み付け、また机に突っ伏した。

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