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第10話 蜜月(ハニームーン)は薔薇の花びらを添えて10※

 ミリアムの身体に纏わり付いた泡が、二人の間でぬるぬると干渉する。 足が浮いたままのミリアムは、小さく悲鳴を上げた。 「怖い……!下に落ちちゃうよっ……!」  怖じ気づくミリアムの腕を、インヴァネス侯爵は自身の首に回させる。 「わたしがお前を落とすとでも?大丈夫だ。わたしはとても力持ちだからな……ミリアムは、羽根のように軽い。だが、怖いのならしっかりとしがみついておくことだな」  ぐずつきながら絡み付いてくる細い腕が愛しくて、インヴァネス侯爵はミリアムの顔中に口づけた。 唇を寄せてくるミリアムに、更に愛おしさが募る。  小刻みに抽挿しながらインヴァネス侯爵は、ミリアムの快楽を引き出そうと、小振りな男性器を握り込む。 ミリアムは身動ぎした。 「あぁッ!触っちゃだめ……だめなの……おちんちん、痛い。触ったら取れちゃうよ……もう何も出ないもの」  感情を高ぶらせて本格的に泣き出すミリアムを、インヴァネス侯爵は声を立てて嘲笑(わら)った。 「おちんちんが取れちゃうのか?そいつはいい!取れたおちんちんは、わたしのポケットに忍ばせておくことにしよう。そうすれば、いつだって可愛いがってやることが出来るからな」  悪のりするインヴァネス侯爵に、ミリアムは厭々と首を横に振る。 半ば、号泣していた。 「やだぁ……やだ……おちんちん、残しておいて。取らないで。 ――おれの全部を可愛いがってよ!!」  ――Ωの発情期(ヒート)とは、素晴らしい。 あの普段は大人しく、遠慮がちなミリアムが、理性をかなぐり捨てて、泣いたり甘えたりと素直に感情を発露してくれる。  ミリアムの一言に胸を撃ち抜かれたインヴァネス侯爵は、濃厚な口づけを、泣き虫なΩに与えた。 「そうか……では、全身を余すことなく愛してやろうな。おちんちんではなく、後ろだけで達してみろ。もっといやらしいお前を、わたしに晒すのだ!」  本気を出したαのラストスパートに、ミリアムは白眼を剥いて足の爪先を痙攣させた。  ミリアムの精液は、インヴァネス侯爵の6つに割れた腹筋、臍を汚す―― 尻孔からインヴァネス侯爵の子種を垂らしながら、ミリアムの長い長い絶頂は続く。  ――湯気が立ち上る浴室に、二人の艶めいた吐息が反響し続けた。

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