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第13話 え、抱かれるの!?

「たっぷり出しやがって。晴之は本当にいやらしいな」 精液を塗り込めるように、下腹部を撫でられた。 薄い下生えと精を放ったばかりの私自身が、明かりに照らされ鈍く光った。 首を振った。息をするのがやっとだった。声が出せない。 唇を舐めながら、加賀谷さんは私を見下ろした。 「俺が怖いか、晴之」 頬を撫でられ、自分が泣いていたことに気づいた。 「やめてくださいって顔している」 何度も頷いた。 もう、こんな加賀谷さんは見たくない。キスをするだけで頬を赤くするやさしい加賀谷さんに戻ってほしい。 「やめないよ。もっと泣かせてやる」 いや、と声を出そうとした。できなかった。 どうしてうれしそうな顔をしているんだろう。 腰を擦っていた手が、再び私自身を触った。 また、弄られる。抗ったが、彼の手に阻まれ動けなかった。 しかし、指は中心を軽く撫でたあと、更に下へと降りていった。片方の膝を胸に押しつけられた。 「ん、何するんですか。加賀谷さん、加賀谷さん!」 加賀谷さんは何も答えてくれなかった。 腰が浮き上がり、彼に差し出すような形になった。 深くて暗い奥、自分でも見たことのないところを、彼の目の前に晒している。 窄まりに熱い吐息がかかる。躯が震えた。 「ここも薄桃色だな」 「触らないで……痛い、ん、ん――」 くちゅ、と音を立て細いものが奥を入っていった。数を増やされて指だと気づいた。 「あ、抜いて、お願い……あ」 硬い指先が私を蹂躙する。 胃がせり上がるような苦しさが起こった。 声が出せなくなっていく。涙で、天井が滲んで見えた。 暴れる私を加賀谷さんは上から押さえつけた。 「晴之。すぐによくしてやるから」 吐き出した粘りを絡ませた指は、深く、深く沈んでいく。狭い奥の道を押し広げ、私の中を征服しようとする。 内側の皮膚は私の意に反して、彼の指にまとわりついた。 乱暴な彼の動きを喜んでいるみたいだった。 声が聞こえた。 加賀谷さんが笑っている。 「ああ、なんでだろう。すごい興奮してきた」 心の底から楽しんでいる声だった。 自分の指先が冷たくなっていくのがわかる。呼吸が徐々に荒くなってきた。 締まる私の中を、加賀谷さんは更に拡張しようとしている。 抱かれる。抱くのではない。 私が抱かれる。 躯の上にいる彼を見上げた。笑みを浮かべながら、私の体内に指を埋めている。 「あ……いや……」 自分の声が途切れがちになっていく。 目の前が暗くなった。息が喉を通っていく音がする。 「晴之。苦しいのか、晴之――」 遠くで、声が聞こえた。

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