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第50話 果て(4)

 誰もいないベッドに座らせられて、両頬に手を添えられる。  あんまりにも自然な動作でそうされたから、俺は素直にギルを見上げてしまった。 「無理、するな」 「え、あ……」 「そんな風に辛そうな、泣きそうな顔を、するな」  ギルはそう言うと、俺の口へと唇を落とした。  不意に降りてきた柔らかい感触に、息を飲む。 「――他の奴らがお前をイラナイと言うんなら、俺が独占しても構わないよな?」  ギルは淡々と言うと、俺のことを押し倒した。 「っ」  何を言えばいいのか分からなくて、目を見開いたまま、ギルの顔を見上げる。
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