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第15話 秀一郎の温もり
朔哉は腰を浮かせて、カマーバンドを外した。パンツのホックを外したら、秀一郎が掴んで引き下ろした。靴も脱がせて、ソックスと共にすべてベッドの下に落とす。
秀一郎が朔哉のスペンサージャケットとシャツを脱がせた。はだけていたバスローブを脱ぐ。
ふたりは下着越しに抱き合った。上半身は素肌で触れ合う。
朔哉は息を吐いた。温もりに包まれていると、このまま眠りたくなる。いまは亡き父や母の肌も、こんなに温かったのだろうか。
朔哉は秀一郎の腕のなかでおとなしくなった。秀一郎は朔哉の頭をゆっくりと撫でる。
「朔哉くん、まだ寝ないでね。もう少し俺のしたいこと、させて。ね?」
「はい」
秀一郎の手が、朔哉の下着にふれた。焦らすような秀一郎の動きにも感じてしまう。
「……あ、う、ん――ん……」
中の形を浮き上がらせるように、人差し指、中指、薬指を動かしていく。
朔哉の素直なそこは、ゆるやかな動きにもはっきりと反応を示した。
徐々に硬くなる様を、秀一郎は観察するように見つめている。羞恥に身を捩りたくなるが、秀一郎は朔哉の腰をしっかり掴んでいた。
「いい?」
「はい……え? いや、待って……ん、あ、ああ」
下着越しに、秀一郎が朔哉のそこを食む。下着を脱がせてもいいのかという問いかけだと思っていたのに。
下腹部に秀一郎の息がかかる。熱を感じる。
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