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第47話

 その途端、唯人の香りが濃くなり、俺の腰を掴んでいた手の力が強くなる。  唯人が近くに置いてあったワイングラスを手に取ると、壁に向かって投げつけた。  大きな音がしてグラスが砕け散った。  こちらに視線が集まる。 「一人残らず出ていけ。今すぐだ」  皆、目配せし合うと、我先にと部屋から居なくなった。 「和希」  人の気配が無くなると、唯人は俺に口づけ、俺のシャツを脱がせた。  俺も唯人のズボンの前をくつろげ、自分も下着とジーンズを脱ぎ去った。 「欲しい。もう我慢できない」  そう言って唯人の昂ったモノに自分の屹立を押し当てると、唯人が自分のモノと一緒に扱きたてる。  俺が白濁を放つと、唯人はそれを掌で受け止め、俺の胸に塗りたくった。  紅く染まった俺の乳首はてらてらと光り、勃ちあがる。  唯人が乳首の先端を舐めながら、太い指を二本中に突き入れ、小刻みに揺り動かす。 「あっ、あっ、ああ。イッ、そこ」  中のぷくりと腫れたイイところを押されると、たまらなかった。  イッたばかりなのに、漏らすように屹立から白濁を垂らす俺を、唯人が目を細めて見つめる。 「お前は俺のものだ」  俺は物じゃない。  そう叫びたかったが、その瞬間、俺は腰を持ち上げられ、長大な灼熱で串刺しにされていた。 「ああっあああ」  唯人は俺の首輪を外すと、床に放り投げた。  正面から、俺の首の至る所に噛みつく。  噛まれるたび、電流が体に走り抜けるような快感が俺を襲った。  それと同時にずんずんと奥をせめられ、俺は背中をしならせて喘いだ。 「あっあっ、ひっ。イイ。そこ、そこもっとぐりぐりして」  唯人が俺の尻を掴むと、急に立ち上がった。 「和希。足、俺の腰に巻きつけろ」 「イク。これ、やばいぃ。あっ、あんっ、はあ」  俺は両手で唯人の首に掴まり、足を逞しい腰に巻き付けた。  歩く振動で、奥の奥まで犯されるのは、気を失いそうになるくらい良かった。  そのまま歩いて隣の部屋の扉を唯人が開けると、そこは寝室だった。  唯人が俺をキングサイズのベッドに降ろし、覆いかぶさってくると、唇を重ねた。  唯人が緩く腰を回す。 「んっ、んっ。ああ、イイよぉ。唯人」  唯人が俺の、イキすぎてくたりとしている屹立を握った。 「こっちは勃たなくなっちまったな。いいのかよ?」 「いい。それよりも、奥、奥が感じるから。ナカ、気持ちイイ」  唯人が跳ねる俺の腰を押さえつけ、抉るようにせめたてる。

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