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第19話

玄関前で赤司の車を待つ。 運転手にドアを開けられ、赤司が後部座席から姿を現した赤司に笑顔を作って近寄る。 「赤司様、お帰りなさい」 そう言いながら、赤司の腕に手を回すと 「光輝、珍しいな。お前がお出迎えなんて」 嬉しそうに微笑む。 俺はこいつが好きだと言っていた微笑を浮かべ 「お帰りを待ちきれなくて…」 と言って一緒に中へと入る。 メイドや執事達に迎えられる中、俺はしなだれかかるように赤司に身体を寄せる。 赤司が腰に回した手で、腰からお尻のラインを撫で上げた。 俺はメイド達が居るエントランスで赤司の首に手を回し 「お帰りなさい」 と言って頬にキスをする。 すると赤司が指示をして、人払いをさせたのを横目で確認してほくそ笑む。 「赤司様、キスしても良いですか?」 甘えるように言うと 「光輝、もちろんだよ」 そう言って俺をエントランスにあるソファに押し倒す。 俺は首に手を回し、わざと舌を出して唇を重ねる。 激しく唇を交わし、舌を絡め合う音が響く。 赤司は俺のシャツを引き千切り、胸に吸い付いて来た。 「あっ……」 普段は出さない声を出す。 「光輝は…ベッドよりこういう場所が好きだったのか?いやらしい子だ〜」 舌舐めずりして呟く赤司の頬に手を滑らせ 「赤司様で…いっぱいにして…」 そう言って妖艶に微笑む。 「光輝!誰にも渡さん!」 そう叫び、獣が餌を喰らうように荒い鼻息で俺の肌に跡を残す。 「あ…っ、快いっ…」 わざと鼻に掛けて声を上げる。 足を持ち上げられ、テーブルの引き出しに入っていた潤滑剤を取り出して後に垂らすと 「我慢出来ない!光輝、入れるぞ!」 そう叫ばれて、一気に挿入された。 慣らされてはいないが、毎晩、毎晩、明け方まで突っ込まれているせいかさほど苦痛は無かった。 自分のわざと上げる喘ぎ声で、自分の快楽の糸を引き寄せる。 その時、おそらくお出迎えに来ようとしていた逸人の姿が見えた。 俺はその姿を確認すると、ガンガンと俺を犯す赤司の頭を掻き抱き 「あっ……赤司さ…まぁ…。もっと…もっと突いてぇ…」 エントランスに響き渡る声で喘ぐ。 赤司は、普段声を出して喘がない俺の乱れっぷりが余程嬉しかったのだろう。 俺の両足を折り曲げて、キスをしながら激しく突いて来た。 ソファーの軋む音と、キスで上がる水音。 パンパンと肉がぶつかり合う音と潤滑剤が立てる水音が響き渡る。 唇が離れ 「光輝が嬉しそうに吸い付いて、俺を離さないぞ」 下卑た笑いを浮かべ 「ほら!もっと鳴け!」 と、腰を持ち上げて上から激しく腰を落として来た。 「アア!…深…いっ…」 声を上げた俺を、容赦なく突き刺す。

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