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第40話
前日、赤司から両腕を拘束されて、散々な目に遭った挙句、執事の石地の半端無くデカいモノに闇雲に突きまくる結腸攻めで明け方まで抱かれ続けて意識を手放した。
目を覚ますと、身体は綺麗にされては居るが、内臓に違和感が残っていて動けなかった。
夕方近くなり、やっと身体を動かせるようになったかと思うと赤司が帰宅した。
俺は部屋から出る事を許されず、食事は石地が部屋に配膳して来た。
ベッドから降りられず、衣類さえも身に着けさせて貰えない。
まさに籠の鳥に溜息をもらす。
昨夜の行為に食欲が出ず、水だけ飲んで食事に手を付けなかった。
すると石地が俺の頬に触れて
「光輝……食事しないと、倒れる」
そう呟いて、サイドテーブルの食事を食べさせようとする。
「要らない」
そう呟いた俺に
「今夜も……同じだから、光輝…倒れる」
とたどたどしく話をする石地に
「ハッ!倒れて入院した方が、よっぽどマシだ」
そう叫ぶと、石地はしょんぼりした顔をして
「俺が醜いから……光輝も嫌なのか?」
ポツリと言われて、俺は石地を見上げる。
「はぁ?」
俺は思わず間抜けな声を出してしまった。
なんだろう。
散々、酷い目に遭ったのは俺なのに、目の前のコイツは怒られた大型犬のようにしょんぼりしているもんだから、俺が意地悪したような気分になる。
「お前……見た目がどうこう以前の問題だろうが!」
呆れた顔をした俺を、不思議そうな顔で見つめ返してくる。
今まで、基本的に赤司は自分の身の回りの世話をやく人間を俺達に会わせたりはしなかった。
だから外見だけで判断していたのだが……。
コイツは、図体がデカイだけの子供だ。
大きな溜め息を吐き
「あのな、お前のソレ……標準サイズよりデカいし長い訳。そんなモノで力任せにガンガン突かれたら、具合悪くなんだよ!」
と、石地のモノを指差して叫んだ俺に、石地が益々小さくなる。
「良いか?SEXっていうのは、一方的にしちゃダメだ」
そう言い聞かせる俺に
「赤司様の真似した」
石地がそう呟いたので
「一番しちゃダメだ」
そう言って石地の頬を両手で触れると、そっと上を向かせ
「人はモノじゃない。ちゃんと、相手がどうしたら気持ち良いのか…を見てやれ」
そう呟いて石地の唇にキスを落とす。
そっと触れるキスをした後、何度か唇を重ねて舌を差し込んだ。
絡め合う舌が俺の舌を求め、そのままベッドに押し倒された。
荒い呼吸が響き、石地が俺の首筋に舌を這わせて胸をまさぐる。
「こら!待て!!」
ポカリと頭を軽く叩くと
「光輝、抱きたい」
そう言って俺を強く抱き締めた。
「痛てぇよ!離せ!!」
怒って叫ぶ俺に、石地が慌てて身体を離し
「光輝、怒ってる?やっぱり、俺嫌い?」
しょんぼりする石地に、俺は溜め息をもらす。
「今のキス……どうだった?」
真っ直ぐに石地を見て聞くと
「気持ち……良かった」
と答えたので、俺は小さく微笑み
「だろう?優しく、相手を思いやりながら触れてみろ」
そう言って、俺の胸に石地の手を持って行った。
「抱いて……良いのか?」
心配そうに聞く石地に、俺は首に手を回し
「優しく、俺を気持ち良くさせるつもりなら……抱いて良いよ」
甘く囁くと、石地は何度も何度も頷いた。
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