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ちがうの

※  その日もいつも通りだった。仕事から帰って来た男の人がご飯をくれて、洗ってくれて。ぼくを洗ってから男の人が済ませていたのも、この辺からはもう一緒だった。多分面倒になったんだと思うのと、それでいいと思ったんだと思う。もうセックスもしているんだからそこを他人行儀に続ける必要もないって、多分、男の人も思ったし、ぼくも思った。  今日のはいつもと違うなと思ったのは、もう、セックスが始まった時。ぼくが始めたんでも、ぼくがしたいって擦り寄ったのでもなく、男の人がぼくを押さえて、キスをしたから。  初めて男の人からぼくとのセックスを求めた。始めた。それだけでも衝撃だったけど、今日は、もっとだった。  この日までのとは、色々違った。ぼくになにもさせないのは変わらない。押さえつける手の強さが変わった、これまでの飼い主の乱暴さとはわけが違うけど、乱暴さも強かった。  腕の自由は奪って、今日は性急に、ベルトで締め上げられた。  ベルトは本当に丁度良くて、そういうものみたい。これまでの飼い主も何度か使ったけど、男の人は手綱みたいにベルトをひいて、ぼくを誘導する。体勢を変えさせるだけでなにかをさせるわけではなかった。  うつ伏せている時以外に男の人のが見えると触りたくなるけど、させてくれない。  なんでもないですみたいな顔して長かった。触りたい。握りたい。口に入れたい。舐めたい。  ぼくもしたい、手でも口でもしたい。全然させてくれない、許されてるのはうつ伏せでおしりをあげてることくらいかもしれない。  ぼくを上に跨らせても、ぼくには動かせない。下から突きながら、ぼくの腰を掴んで揺する。その力が強くて、一歩間違えればすごく独りよがりになんだろうけど、男の人はずっと、絶対にぼくの反応を見てる。どこをどうして、なにをしたらそんな顔をするのか、みたいに。  沼みたいにどんよりとした欲の目がぼくを見る。  その目が好きで堪らなかった。まるで動物が獲物を見る目みたい。  でも、なんでもないみたいな顔で、する。ぼくのを掴んで、擦って、先端を凄い強く擦るのに、顔は昏いまま。でも目が、その目。  その上で、もっと、する。もう出ますって顔をしたかなって思ったら全然そんなことなくて、更に、する。跨がらせてたぼくを倒したと思ったら半分うつ伏せにさせて、中途半端なまま、また入る。ぬめりに空気が混じった音がして、抜けて一度狭くなったぼくの中を構わず進む。奥まで、根本まで、すぐに。  胸を噛まれたのも、ほとんど痛みを感じなかった。ああ、噛んでる、それくらいに思っていたら割と強かった。  鬱血になっているのを見て男の人の昏い目が、いっそう昏くなった。欲に埋もれたとか、染まったとか。沼みたいな目だから沈んだとか、溢れたとかかもしれないけど、溢れてたのはぼくだし、ちょっと前からまたばかになったみたいに出てしまってる。漏れる、出ちゃう。  染まったのも埋もれたのもぼくだったし、ああ、でも、こういうのがすきなんだ。  あんまりに出したせいかわからないけど、ぼくのを縛られた。それはさっきまでぼくが着てたスウェットの紐だったと思う。  パンパンになったぼくのに反して、ぼくはずっと、ただただ気持ちいいばっかりで、縛られたのがそれ以上いっぱいになるのも気持ちいいから辛くて、そこらへんにあった布を噛んでたえてみたけど。  縛られたのがどんどん辛くなるのがきもちいい。出せないのもずっと続くみたいできもちいい。  後ろからされて、揺れに合わせてパンパンなのが揺れると先端が布に擦れて、その度腰が跳ねる。それ以上はもう無理って腰をベッドに押し付けると、こんどはベッドで潰れたのが擦れて、うらが擦れて、よけいでちゃう。ぬるぬるの方じゃなくて。  ベッドがなまあたたかい、ごめんなさい、たぶんいま、ちがうのがでました。  でも、でちゃいます。擦れる、先、おしり、ぎゅってしないで、せまくなる、あさくして、入り口きもちいい、すごい音する、きもちいい。  声をださなかったの、ほんとうにえらいと思いました。

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