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第4話
母乳プレイです。苦手な方はご注意下さい。
ビクトルの記憶喪失事件から一月が過ぎた。あれからなんの事件もなく、平和な日々がつづいている。
ビクトルは新しい魔法の研究に行き詰まっているようだ。毎日難しい魔術書を読み漁り、顔には疲れが見えていた。
今日も放課後、ビクトルは教室に籠り真剣な表情で紙に数式や文字の羅列を書き込んでいる。リノを膝に乗せた状態で。
リノは椅子に座るビクトルに横抱きにされ、じっとしていた。
リノが襲われてから、ビクトルは以前に増してべったりになった。学校にいるときは殆どリノから目を離さない。
ビクトルが心配してくれてるのはわかっているので、リノも特に拒むことはなかった。逆の立場だったら、リノも心配でビクトルから片時も離れたくない。
だから今も、リノはおとなしくビクトルに抱かれていた。
本当は重いからビクトルの膝の上ではなく椅子に座りたいのだけど。
「ビクトル、そろそろ下りようか? 足、痺れてない?」
「下りるな。痺れてない」
「そっか……」
「悪い。退屈だろ」
「ううん。僕もビクトルと一緒にいたいし。邪魔になってないならここにいたい」
「リノ、可愛い」
すりすりと頬擦りされ、リノは猫のように目を細める。
「リノが邪魔なわけない。寧ろ癒される」
「それなら、よかった」
一頻りすりすりしてから、ビクトルは再び魔法の組み立てを再開する。
リノも手伝えればよかったのだが、新しく魔法を作り上げる作業は複雑過ぎてリノには理解できないのだ。
邪魔をしないよう、そっとビクトルの顔を見上げる。
小さい頃から格好いいと思っていたが、成長したビクトルはどんどん男らしくなり、見慣れているはずのリノも見惚れるほど端正な顔立ちをしている。
無表情で冷たい印象を与えるけれど、リノを見る彼の目はとても優しい。柔らかく細められる彼の瞳が好きだ。
少し前まで自分の気持ちがはっきりわからなかったけれど、こうして自覚するとビクトルを見ているだけでドキドキする。
あんまり顔を見ていると、リノの視線で気が散ってしまうかもしれない。
リノは視線を僅かに落としてビクトルの首筋を見つめる。ボタンの開いた襟元から、鎖骨が覗いていた。
それが目に入っただけで、ぼっとリノの顔に血が上った。なぜか裸で覆い被さるビクトルを思い出してしまったのだ。
慌てて顔を背け、うろうろと視線をさ迷わせる。
ビクトルは真剣に魔法の組み立てを行っているのに、そのビクトルを見て変なことを思い出してしまった自分を恥じた。
落ち着かなくて、もじもじと身動いでしまう。
「リノ? 疲れたか?」
「あああ、ううん! 全然大丈夫! ビクトルの方が疲れたよね? アメ食べる? 疲れたら甘いもの食べるといいよ!」
誤魔化そうと焦って余計に挙動不審になっている自分に気づかず、リノはポケットからアメを取り出す。
そんなリノをじっと見つめ、ビクトルは口を開けた。
「リノが口移しで食べさせてくれたら食べる」
「ええ!? あの、ごめん、食べたくなかったら無理しなくても」
「食べたい。今すぐ甘いものが欲しいから口移しして」
「わ、わかった……」
真顔で迫られ、リノはアメの包みを剥がした。
口移しなんてしたことがないので、どうすればいいのかよくわからない。小さくて丸いアメはしっかりと押さえてないと口から落ちてしまうだろう。
半分口に含んだ状態で、落とさないよう慎重に、ぷるぷる震えながらビクトルに顔を近づける。
開かれた彼の唇に唇を重ね、舌でアメを差し入れた。すると、アメごとリノの舌がビクトルの口内へ引き込まれる。
「んんぅっ……」
驚き固まるリノの後頭部をビクトルの掌が押さえ、深く口付けられる。アメの甘い味が口の中に広がった。
ちゅぷっと味わうように舌を吸われ、舐め回された。余すところなくねっとりと舌が這い、息苦しさにリノはふうふうと息を漏らす。
せっかく口移ししたのに、ビクトルはアメではなくリノの舌を味わっていた。
それでもリノは抵抗せず、ビクトルにしがみつきながら貪るようなキスを受け入れる。
絡み合う舌の感触が気持ちよくて、とろんと瞳が蕩けていく。
「んふぅっ……ふ、んん……っ」
真っ赤に染まるリノの頬をビクトルの手に優しく撫でられて、ぞくぞくと背筋が震えた。
混ざり合う二人の唾液でアメが溶けてなくなっても、ビクトルの口づけは終わらない。ちゅぱちゅぱとリノの舌を、唇を吸い、呼吸さえ奪うほどに激しいキスをつづける。
「んんーっ……ふ、はあっ、はっ……はぁ……っ」
漸く唇が離され、リノは荒い呼吸を繰り返す。瞳は潤み、体からはすっかり力が抜けていた。
宥めるようビクトルの掌がリノの背中を撫でてくれる。その心地よさにうっとりとするが、掌はどんどん下へと下がっていく。肉付きのいい臀部を揉み込まれ、リノはびくんっと反応した。
「あっ、だめ、ビクトル……っ」
「嫌か?」
「嫌じゃない、けど、学校だから、だめ……」
「じゃあ帰ろう」
「ええ!?」
ビクトルはリノを抱えて立ち上がった。
「ま、魔法は? もういいの?」
「ああ。今日はもういい」
「ま、待って、僕、自分で歩くからっ」
「腰が抜けて立てないんじゃないか?」
「す、少し休んだら大丈夫だから! お願いだから重いから下ろして!」
「重くない。できるならリノを常に持ち運びたい」
「だめだから! とにかく下ろして!」
リノを抱っこしたまま教室を出ようとするビクトルをなんとか止め、二人は並んで歩いて帰った。
それから数日後の休日に、ビクトルはリノの家にやって来た。リノの部屋に入り、ビクトルは言った。
「リノ、おっぱい飲ませて」
「え……?」
言われたことの意味がわからず、リノは困惑する。
いつもなら触りたい、揉ませてと言うのに、「飲ませて」とはどういう意味だろう。
首を傾げるリノに、ビクトルが説明する。
「やっと魔法が完成したんだ」
「魔法?」
「母乳が出るようになる魔法」
「ええ!?」
つまり、彼が時間をかけ苦労して組み立てていた魔法というのは、母乳が出るようになる魔法だったのか。
ビクトルはあくまでも真剣だ。なんでそんなものを、とは言えなかった。リノには理解できなくても、彼にとってはそうするだけの価値がある魔法なのだろう。きっと。
「嫌だったか?」
黙り込むリノに、ビクトルの表情は曇る。殆ど表情は変わらないが、リノには彼が不安に思っているのがわかった。
彼を安心させるようにリノは首を横に振る。
「嫌じゃないよ。びっくりしただけ。……えっと、いいよ、しても……」
「ほんとか?」
「うん。でもあの、それってずっとじゃないよね……?」
「ああ。一度の魔法で母乳の量は決まってる。ずっと出つづけるわけじゃない」
それならばリノも問題はない。
「じゃあ、どうぞ……?」
リノはその身を捧げるようにビクトルに向かって腕を広げた。
「ありがとう、リノ」
表情には出ないが、ビクトルは嬉しそうだ。
ビクトルの手がリノの胸元に押し当てられる。ビクトルの掌が淡く光り、じんわりと熱が伝わってくる。
「できた」
そう言ってビクトルは手を離した。
リノには変化は感じられないが、これで母乳が出るようになったようだ。
「服が汚れるから、脱いで」
「あ、うん……」
ビクトルがリノの服を脱がせる。
「えっ、し、下も脱ぐの……?」
「ああ」
戸惑うリノに構わず、ビクトルはてきぱきと衣服を脱がせていく。
全裸にされたリノは、ベッドに座るように促された。
ベッドに腰を掛けるリノの正面で、ビクトルは床に膝をつく。
ビクトルの目の前にリノの膨らんだ胸がある。男同士だし既に何度も見られているのだが、どうしても羞恥が沸き上がる。
「リノ、いいか?」
「うん……」
真っ赤な顔で頷けば、ビクトルは大きく口を開けてリノの胸にしゃぶりついた。
「ひぁっ」
ぢゅうっと音を立てて乳首を吸われる。本当に母乳が出ているようで、ビクトルはごくりと喉を鳴らした。彼はどこかうっとりとした表情を浮かべ、そのまま口を離さず吸いつづける。
「あっあっ、あんっ」
熱心に吸われると、リノは甘い喘ぎが止められなくなる。
片方を吸いながら、ビクトルはもう片方の胸に触れた。ぎゅうっと下から優しく揉まれる。
「ふあっ、あっ、あっ」
揉まれた方の胸の先端から、白い液体が溢れ出した。それは少しずつ漏れ出て、胸を揉むビクトルの手首にまで流れていく。
「あ、ビクトル、汚れちゃうよ……っ」
「うん」
汚れるのも構わず、ビクトルは胸を揉みしだく。
一頻り吸ってから、口を離した。吸われて赤く膨らんだ乳首から、とぷっ……と母乳が零れた。
それをビクトルは酩酊したような顔で見つめている。
「リノ、下からも飲ませて」
「え? う、うん……?」
ビクトルがベッドに仰向けに寝る。ビクトルはリノの体を自分の上に乗せた。
「ビクトル、僕、重いからっ」
「重くない。リノ、上に乗ったまま俺に飲ませて」
重くないはずがないと思うのだが、ビクトルはいつも本当にリノを重いと感じていないかのようだ。
そんなことより早く飲みたいとビクトルに促され、リノは彼の口元へと胸を近づける。
自分から乳首を差し出すようなことをするのは物凄く恥ずかしくてリノの全身は赤く染まる。それでも羞恥に耐えながらゆっくりと乳首をビクトルの唇へ寄せた。
「リノ、エロくて可愛い」
「ひゃんっ」
やっとの思いで乳首をビクトルの口へ運んだら、むしゃぶりつかれた。
「んあっ、あっ、はっ、ふぅ、んんっ」
遠慮なくじゅるじゅると音を立てて吸われ、リノはぷるぷると体を震わせた。
見下ろせば、夢中になって胸を吸うビクトルの顔が目に入る。ぞくぞくっとした感覚が全身を駆け抜ける。
「あっあっ、ビクトルぅ……」
「はっ……甘……んっ……」
ビクトルは左右の乳首を交互に吸ったり揉んだりしている。ぽたぽたと垂れた母乳で顔や手が汚れるのも気にせず、美味しそうに味わっていた。
「あんっ、ん、あ、あっ、気持ち、いいっ、ひ、んんっ」
リノの甲高い嬌声が室内に響く。
体は火照り、下半身にどんどん熱が溜まっていく。
リノのぺニスは触れられぬまますっかり勃ち上がり、先端を濡らしていた。
リノは無意識に腰を揺すり、ビクトルの腹部へ欲望を擦り付ける。
「あっ、ビクトルぅ、僕、いっちゃ、いく、んっ」
「ああ、そのままいっていいぞ」
「あっあっ、ああぁっ」
一際強く乳首を吸われ、リノはその刺激で射精した。吐き出された精液が、ビクトルの服にかかってしまった。
「あ、ごめ、ビクトル、汚しちゃっ……」
泣きそうになるリノの頬をビクトルが撫でる。
「リノになら構わない。寧ろリノにならもっと汚されたい」
熱っぽく囁きながら、ビクトルはリノの下腹に触れた。
じんわりと熱を発する掌に、彼が魔法を発動したのだと気づく。いつもの、洗浄と中を柔らかくする魔法だろう。
もう何度も彼を受け入れた後孔は、その魔法を施されるだけできゅんと疼いた。まだなにもないそこをきゅっと締め付けてしまい、体は物足りないと訴える。早く満たしてほしいと、疼きは一層強くなった。
「あ、ビクトル……」
思わずねだるように名前を呼べば、彼は薄く微笑んだ。
「触るぞ」
いつの間にかローションを纏った指が、ひくつくアナルに触れた。
「ふあぁっ」
随分と行為に慣れたそこは、魔法とローションのお陰もあり、一気に根本まで指を受け入れる。痛みもなく、内壁は喜ぶように指に絡み付いた。
「あっあっ、ひ、あっ、はっ」
後孔を弄りながら、ビクトルはまた胸に吸い付いてくる。
「ああぁっあっあっ」
乳首と後ろを同時に刺激され、強い快楽にリノは翻弄される。
「あんっ、ビクトルぅ、気持ちいいっ、あっあっあっ」
びくびくと跳ねる体をがっちりと押さえ込まれる。
膨らんだ乳首を触感を楽しむようにこりこりと甘噛みされて、リノは甲高い嬌声を上げた。
「あっあっあっ、噛んじゃ、あぁっ」
柔らかくなった後孔に差し込まれた指はいつの間にか増やされ、三本の指がぐちゃぐちゃと胎内を掻き混ぜる。
「ひっ、はっ、あんっ、気持ちい、よ……ビクトル、触るの、あっ、全部、ぅ、気持ちいいっ、あっ、あっ」
射精したばかりのぺニスは、また触られもせずに頭を擡げ蜜を零していた。
しかし絶頂に至る前に、ずるりと後ろの指を引き抜かれる。同時に、ビクトルは胸から顔を離した。
「やっ、びくとるぅ……っ」
媚びるように名前を呼べば、ビクトルはリノを抱いた状態で上半身を起こした。リノはベッドに座る彼を跨ぐ体勢になる。
白く汚れた唇を舐め、ビクトルは欲に濡れた瞳でこちらを見下ろした。捕食者のようなギラギラとした視線に、ぞくぞくと体が期待に震える。
臀部に、取り出された彼の肉棒が押し付けられた。
今からこれで体を満たしてもらえるのだ。そう考えただけで、快感が全身を駆け巡る。
「ビクトル……んんっ」
口付けられ、甘い味の残る彼の舌で口の中を掻き回される。
「ふぁ、甘い、ビクトルの口……」
「ん、入れるぞ」
ビクトルはリノの体を軽く持ち上げ、後孔に陰茎の先端が嵌まるように位置を調節した。そして、ゆっくりとリノの体を下ろしていく。
「んあああぁっ」
ずりゅずりゅずりゅっと楔で一気に腸壁を擦られ、その刺激でリノは射精した。
「あっ、あっ、また、いっちゃ、あっ」
「可愛いな、ちんこ突っ込まれてイッたのか」
「ごめ、また、僕だけ……っ」
「好きなだけ、出なくなるまで出していいからな」
「ひぅんっ」
ずんっと強く突き上げられ、ぺニスからまたぴゅくっと少量の精が吐き出された。
乳首からもたらたらと白い液体が溢れ、リノの体を伝って流れていく。
「あっ、んんっ、気持ち、いいっ、中、おくぅっ」
胎内を掻き回す剛直をぎゅうぎゅうと締め付けながら、ビクトルにしがみつく。
「ビクトルに、中、あんっ、擦られて、ずんずんされるのきもちいい、あっ、好き、びくとるぅっ」
「はっ、リノは、ほんとにエロくて可愛い……」
ビクトルの息が上がる。彼の熱い吐息が耳元を掠めるだけで、快感が押し寄せた。
何度も激しく内奥を穿たれ、与えられる快楽に翻弄され、なにも考えられなくなる。
「あっ、いくっ、いっ、っ、っ~~!」
ぶるぶると全身を震わせながら、リノは射精せずに絶頂を迎えた。
肉筒が扱くように陰茎に絡み付き、ビクトルも欲望を吐き出した。
体の奥を彼の熱で満たされるのを感じる瞬間が、リノは好きだった。
暫く余韻に浸り、そっとビクトルから体を離した。服を着たままだったので、彼の服は母乳と精液で汚れてしまっている。抱きついたせいで皺にもなっている。
「ご、ごめんね、ビクトルの服、いっぱい汚しちゃった……」
「汚していいって言っただろ」
言いながら、ビクトルはリノを押し倒した。
陰茎が埋め込まれた状態で体勢を変えられ、中をぐちゅりと擦られる。
「ひあぁっ」
ビクトルは汚れた服を脱ぎ捨てた。そしてリノを抱き締める。
「今度は、直接俺の肌を汚していいからな」
「え、あっ、んんっ」
乳首をビクトルの硬い胸板で擦られ、リノは快感に身動いだ。動けばまた快感が走り、リノは自ら乳首をビクトルの体に擦り付けて快楽に耽っているような状態になる。
「あっ、あっ、あぁんっ」
「リノの柔らかいおっぱいで擦られるの気持ちいい」
「んあぁっ」
ビクトルに気持ちいいと言われると嬉しくなって、リノは積極的に胸を突き出して摩り寄せた。もう二人の体は白い液体でびしょびしょに濡れている。
リノに好きなようにさせながら、ビクトルは再び律動をはじめた。
「はひっ、きもちいっ、おっぱいも、中も、きもちいいっ」
リノは涙を流して快楽に溺れる。
「好き、びくとる、びくとるっ、あっ、はっ、あぁっ」
リノが好きだと言えば、ビクトルは嬉しそうに微笑んで、何度も繰り返しリノの名前を呼び、同じように好きだと言ってくれた。
快感と、彼に愛される喜びに、身も心も満たされた。
その日、いつもよりもたくさん吸われて弄られたせいでリノの乳首は赤く腫れてしまった。じんじんと熱を持ち、服が軽く擦れるだけでも痺れてしまうくらい敏感になってしまった乳首にリノは絆創膏を貼ることにした。そしてそれをビクトルに見られ、なぜか興奮した彼にまた乳首を舐めしゃぶられ、乳首は更に赤く膨らんでしまった。それから数日間、毎日ビクトルの手で乳首に薬を塗られることになった。
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