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魔法国 女体化
ルイスよ元に戻ってくれ……。
水を飲みきるとグラスを落とし女の子は眠りについてしまった。
「2時間後元に戻っていれば成功、じゃが一生目が覚めない時はどうしたもんか…」
今は願うしかない。
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2時間後
目を開き、覗き込んでいる師匠の顔が目に映る。
「おお! 起きたか?? ん?」
ばっと飛び起き
「モンスターは?」
「今【あまいろ】が戦っているところ…ルイス…記憶は? 戻ったのか? 体は?」
「何を仰られているのですか、【あまいろ】の元に早く行かなければ」
ベッドから飛び降りようとしたがそのまま落下した。
ルイスのベッドは魔力で空中に浮いている、いつものならそのまま空中に浮いて
歩くのだが。
「いった…なんで?? 魔法が使えないんだ!!!!!」
頭をさすりながら手を見ると
「え?え?手が小さくなってる!!!!?」
横にあった鏡を凝視する。
「えーーーーなんだこれ!!」
冷酷魔法騎士がすごい喋っていると師匠も感心して見てしまっている。
幼い頃から無口であまり人に懐かない性格だったルイスは友人が少ない。
魔法学院に入っても常に成績優秀で他の人と雲泥の差があり、妬む者も多かった。
だいたいが貴族の若君に悪戯を仕掛けられていたが魔法で打ち消していた。
そんなこともあり、師匠は今ものすごく貴重な一部始終を上から見ている。
ルイスは鏡の前に立ち顔を引っ張ったり、
体つきが変わっていることを確かめている。
「…師匠…」
と上目遣いで泣いている姿を見ると、どうしても助けないきゃ、という衝動に駆られた。
「ルイス……。記憶は元に戻ったようだが、体は元に戻らなかったようだな……。完全に女子 か??」
「えっはっ!!」
と股間に手を添えると
「ない…男の大事な物がない!!!」
「…完全に女子のようだな…」
「感心している場合ですか!! どうしよ…このままじゃ戦場に立てない」
普段のルイスなら
「感心している場合ですか!」で止まるはず
ということは皆に心配を掛けたくないルイスのことだから心の声が漏れているということか
それに上目遣いもちょっとおじちゃんの心に刺さるよ。
いつもあっさりとしていて頼らないとことろがあったから久々に頼られて嬉しいな。
「そしたら朝まで待ってみるとか」
「え? 朝までですか?」
「そう、何の効果で姿が変わったか分からないが1つの手じゃろ?」
「あ…うん…そうですね【あまいろ】どうしてるんだろ…寂しくないかな…」
日の出まであと2時間
「ルイスベッドに運んであげるよ」
「ありがとうございます、師匠」
うとうとしていると寝てしまった。
夜の戦に勝ったお告げの鐘がなり1日が始まる。
その頃の前線【あまいろ】
ん? 主は?? どこだ? 消えた……。
と前線で迷子になっていた。
「【あまいろ】が空高く飛んでますね、珍しい」
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