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ドゥーラ王国 競技会 ~お宝争奪戦~
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陛下の御膳
「あれは何者だ?」
「さて」
「アルゴを鍛えるために呼んだ魔法国の学生ですよ」
「ほぉ、さすが魔法国の学生だ、ドゥーラ王国とレベルが雲泥の差だな」
「ええ、それにあの崖のお宝をどのようにして会得したのか気になりますね」
「確か、名をシルヴィーと伺っていたな」
「シルヴィー……。素晴らしい逸材だ、アルゴ様を鍛えるだけでなく魔法研究会にも所属してほしいな」
「まるで喉から手が出るほどに欲しい逸材だ」
それもそうだろ、シルヴィーことルイスはあの魔法国トップクラス第2位騎士だからな。
僅か12歳で長距離の先にある絶海に飛び、ドラゴンを従え帰還した。
そして年1に暗黒世界の暗黒神と戦っている、どう考えても素晴らしい魔法騎士だ。
べろりと舌を舐める。
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ぞくぞく……。
なんだ、なんか見身震いが。
『アルゴそちらの状況は?』
『こっちはなんともないよ、それにシルヴィーが張ってくれた移動結界魔法のおかげで俺のこと見えていないのかみんな素通りで通っていくよ』
『そっか、よかった、強い魔法が加わると結界魔法解けるからそれだけは気を付けて』
『おう!』
颯爽に宝を5個回収した。
こちらからは見えないが放送から今のトップ情報を流される。
〈現在の1位 25番 アルゴ様チームです、お宝の数は5個〉
よし、このまま行けば勝てる。
〈おおっと!! 最新情報が入ってきました、1位は12番 キララチームに変更です。お宝は8個です!! すごい〉
なに!?
『シルヴィー、キララ先輩は仕方ないよ』
『誰なんだ?』
『魔法学院4年生で透視魔法に長けてるんだよ、下手したら俺の宝も奪われる可能性が高い』
『なるほど、分析不足だった、アルゴはそれ以上喋るな、隠れていても透視魔法でさらけだされる』
『わかった、シルヴィーはどうするの?』
『俺はそのキララ先輩に挨拶してくる』
『ええ!? そんな無茶な』
『相手の宝を奪ったら加算されるんだよな?』
『そうだよ』
『なら、俄然燃える』
〈ん? シルヴィーが行方不明になった?? 今鳥達に追ってもらっていたシルヴィーが姿を消してしまいました、みなさんお気をつけて!!!〉
審判はどちらの見方をしているんだ。
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