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俺の乳首やるよ(第2話『わんことおそろい』2)

俺は朝倉の両方の胸の突起を軽く捻った。 「は、しもと……。乳首、取れたら、どうすんだ、よ」 朝倉に睨まれた。声でわかる。感じているのが。 「俺のを一個やるよ」 「ふ。いらねーよ」 「遠慮するなよ」 「おまえの取ったら、こういうことできねえ、だ、ろ!」 「うわ!」 押し倒された。急に視界が変わって、びっくりした。朝倉は俺の胸に舌を這わせた。 「あ。や……ん」 舌で転がすように、俺の胸の尖りを|舐《ねぶ》る。反対のは親指と人差し指で攻めていく。 「んー。あ……」 「いい声だなあ」 ズボンと下着をいっしょに脱がされた。朝倉は自分の指を舐めている。俺の片足を自分の肩に乗せた。ゆっくり、朝倉の指が俺のなかに入ってきた。 「は、はあ……」 指を入れられるときは、いつも息が詰まる。なかに入る指が増えていく。俺は歯を食いしばってシーツをつかんだ。 やがて、俺の内側がもの欲しそうに朝倉の指を締めつけていく。 「きつ。指、食われそう」 「ごめん」 「いいって。わかりやすいな。擦ってほしいんだろ、ここ」 「あ、ん!」 朝倉がある一点で指を動かした。 「だめ、だめ……あさく、ら……」 「気持ちよすぎてヤバい?」 「入れて、朝倉の入れて……ん、ん」 「かわいいおねだりだなあ」 朝倉が指を抜いた。俺の腰を抱え直す。来る、と思って俺は呼吸を整えた。が、朝倉はそそり立つ自分のものを、俺の窄まりに当てるだけだった。入口の周りを先端で撫でている。 「や、意地悪すんなよ……」 「悪い、悪い。ほら」 「ん、ああ!」 朝倉が入ってくる。焦らされたからか、ひと突きされただけで下腹部が疼く。痛いくらいだ。朝倉は喘いでいる俺を、楽しそうに見つめている。笑みを浮かべながら、俺を抱いた。 「えっと、どっちが朝倉のだっけ?」 抱き合ったあと、俺たちは玄関に落ちている紙袋を拾った。ちゃぶ台の上にふたつの紙袋を置く。 「どっちも同じだから、気にしなくていいって」 「よかった。割れてない」 「ケースに入ってるから大丈夫だろ。橋本。こっち見て」 「どう!?」 紙袋に入っていたのは、PC眼鏡だ。おそろいの。俺はケースから眼鏡を取り出してかけた。ブルーライトカットレンズだから、少し視界の色味が変化した。 「まじめくんって感じだな。俺は?」 朝倉も眼鏡をかけている。ややきつい顔に、シャープなデザインの眼鏡がよく似合っていた。 「頭よさそうに見える!」 「そうか、そうか。……ん。ということは、いつもはバカっぽいと思ってるのか? この!」 朝倉が勢いよく抱きついてきた。俺はあお向けになる。朝倉は、俺が頭をぶつけないように腕でガードしてくれた。 「ごめん。だって朝倉、体育会系だろ」

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