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めざせハイスコア(第3話『わんことゲーム』3)
「いい。今日は特別ステージ」
俺はパジャマの下と下着を脱いだ。右手の指を舐めて、唾液を絡め取った。
「ん……」
朝倉の膝の上で、俺は窄まりに指を入れた。早くしないと。ゲームの邪魔をしちゃったから、俺ががんばるんだ。
すぐに、俺のなかは反応した。でも、まだ入れる段階じゃない。
「はあ、あ」
俺は体をくねらせた。揺れる腰を朝倉が支えてくれた。
朝倉がしてくれるときより、奥まで指が進まない。早くしなくちゃ。
耳元で、朝倉の唾を飲み込む音が聞こえた。興奮しているんだ、朝倉。うれしいな。
「橋本」
「待ってろ、朝倉。もう、ちょっとだから、はあ」
「ごめん」
朝倉が自分のパジャマの下をいじっている。と思ったら、俺の体を持ち上げた。
「え? や、ああ、あ、ん!」
一気に朝倉に貫かれた。朝倉は激しく俺の体を揺らした。朝倉のものは大きく硬くなっていた。
「や、い、いた、あ、あ」
「く、おまえのや、やらしい顔、見たら……我慢でき、るわけねえ、だ、ろ……」
「あん、もう……、ばか、あ!」
「はあ、なか締まってる……最高」
「ばか、ばか。あ……」
罵られながら、朝倉は俺のなかに白濁を注ぎ込んだ。
「えー、ポイントなし、スコアゼロ!? クリアしたのに?」
「当たり前だ。いきなりしたらマイナス」
俺たちは布団の上に転がっている。素肌でふれあいたいから、何も纏 わないで毛布をかぶっている。
「ああ、61107点のハイスコアになると思ったのに」
「ちゃんと数えてたのか?」
朝倉は笑っている。
「言っただろ。いまどきの体育会系は脳筋じゃないんだよ」
「すごい、俺よりも計算得意なんだ」
さっき『3000秒は何分か』の計算で俺はちょっと時間がかかった。
「ああ、今日のゲームは橋本の勝ちかあ」
「俺、なんもしてないよ」
「してたじゃん。イケメン朝倉ゲーム」
「自分でイケメン言うな。キスだけだよ、したの」
朝倉は俺の尻を軽く叩いた。
「ひゃ、急にさわるな」
「セクシーに俺を煽ったから高得点だよ」
「そっかー、複雑ー」
「なんでだよ」
言いにくいので、小声で話した。
「それってさ。いつもは点数低いってことだろ? 俺、あんま自分から動いてないじゃん。朝倉に気持ちよくしてもらってばかり」
「あー、もう!」
いきなり唇を奪われた。
「朝倉?」
「さらっと『気持ちいい』なんて言うな」
「なんで? 本当に気持ちいいのに」
「くそ、かわいすぎ……」
朝倉は俺の肌を撫で回した。毛布がずれていく。先ほどの余韻が残っていて、どんどん体温が高くなっていく。やっと火照りが冷めたのに。
「ん、ん……」
「今夜も周回プレイしてやる!」
「朝倉、待って、あ」
「目指せ、ハイスコア!」
「ははは。もう、何する気だよー」
「決まってるだろ、すっげえいいこと」
俺は身悶えながら、愛撫してくる朝倉の背中を撫でた。
朝倉、やっぱかわいい。だから、大好き。
【第3話おわり】
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