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カウントダウン(第5話『わんこと年越し』2)

朝倉のパジャマの下と下着をいじった。朝倉のを直に触り、ゆっくりと摩る。徐々に熱を帯び、硬くなっていく。 朝倉の上に乗り、左手に肩を置く。朝倉は俺の腰を撫でている。 朝倉の手つきだけで、いつも愛撫されている感覚を思い出してしまう。 俺は自分のパジャマの下を少しずらした。朝倉の手を左手で導く。 「服越しなんてやだ。ちゃんと触ってほしい」 俺のお願いどおり、朝倉は俺の肌に、手のひらを滑らせていく。背中の一番下あたりだ。 「飼い主の命令は聞かないとなあ」 「ん、や……ん」 朝倉は、俺のパジャマの下に手を入れた。あったかい手で尻を撫でられた。 ぞくぞくする快感が背筋を走る。 朝倉が両手で俺のパジャマをたくしあげた。そのまま、親指で俺の両方の胸の突起を転がす。俺は、朝倉の両手をつかもうとした。感じているから、身を捩りながら抵抗する。 「だめ、あ、さ、くら。今夜は、俺ががんばり、たい、の、に」 「いつもがんばってるだろ。俺のを受け入れててるじゃないか」 「でも、咥えたかった……」 「え?」 「俺の口のなかで、朝倉にいってほしくて」 「橋本」 朝倉の目が……輝いている! 「かわいいわんこにお年玉をやりたいのか? そうなんだな!?」 「え。まだ大晦日だよ。お年玉じゃないよ」 「ということは、特別じゃないのか。来年からはしてくれるのか? そうなんだな!?」 朝倉が勢いよく俺に抱きついた。 「はあ……。橋本が俺のを咥えるなんて……想像しただけでいく」 「ちょっと、年越しの瞬間に出すんでしょ」 「そうだった。……でも、んー」 朝倉は俺を抱きしめたまま、唸っている。 「ご奉仕で年越しって、愛し合ってる感じしないな」 「えー。じゃ、なかに出す?」 「それもいいけど、もっと恋人らしいことしたい」 朝倉が続けて言った言葉に、俺は笑った。 「あまり変わっていない気がする」 「そんなことないって」 俺は朝倉に抱きしめられている。朝倉は俺の上。 俺たちはひとつになっている。 朝倉は両手で俺を包むように抱いて、軽く腰を動かしている。 テレビでは、カウントダウンがはじまった。 「朝倉。そろそろ」 「そうだな」 朝倉の顔が近づいてくる。俺は目を閉じた。 テレビから、「ハッピーニューイヤー」という歓声と軽快なメロディが流れた。 俺たちはキスをやめなかった。 つながったままキスをすると、下半身の合わさっているところが疼くような不思議な感じになる。普通にくちづけを交わすよりも感じてしまう。 俺は朝倉の背中に腕を回した。

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