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ほろ酔いサイダー24

「あれ、美味しくなかった?」 「逆。美味すぎてヤバい以外出てこない」 「ならよかった。せっかく誘っておいて美味しくなかったら嫌だもんね」 「そうだな」  俺の一挙一動でここまで反応が変化している宏介。本当に俺のために色々考えていたのかと関心したと同時に、なんだか嬉しさが込み上げてきた。  人に何かをおもてなしされることがほとんどなかったので、他人の反応を気にしたことがなかった。 「翔也、追加で買ってくるね」 「おう」  先に完食した宏介は、トレーを持って行ってしまった。俺は一人残されて残りを飲み食いしていた。  改めて会場を見渡すと、こういった雰囲気に慣れた人が多く、大人数の親子連れの姿もちらほら見える。コーラやジュースを飲んでいる子どもの隣では、親がビールを飲んでいる。アルコールの入っていない飲料もきちんと提供されているようだ。

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