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第31話

「そうか……」 シルヴァの話にそう返すと、シルヴァはにっこりと微笑んで 「でも、今は多朗が居てくれているからね。きっと大丈夫だよ」 と、まるで自分に言い聞かせるように呟いた。 俺はそんなシルヴァの肩を抱き寄せ 「お前は一人じゃない。辛かったらいつでも俺を頼れ。苦しかったら俺を呼べ。必ず助けに行くから」 そう言うと、シルヴァは綺麗な笑顔を浮かべて頷いた。 「多朗、ありがとう」 恥じらうように微笑むシルヴァに、落ち着いていた多朗君が『グン!』と元気になってしまう。 そもそも、シルヴァが色っぽいのが悪いんだよ! そう。童貞の多朗ちゃんは、堪え性が無いんだから。 ふと隣を見たシルヴァの赤い唇を見て、昨日の夜を思い出した。 そう言えば……この口が多朗ちゃんを咥えたんだっけ。 なんて思わず考えてしまい、昨夜の失神してしまったシルヴァが俺自身を咥えてフェラチオしていた絵面を思い出してしまう。 (ダメだ!今は昼間で、しかも真面目な話しをしているって言うのに!) 心の中で叫び、元気いっぱいの多朗君を知られないように、トイレで抜いてこようと考えて席を立った。 すると何を思ったのか 「多朗?どうして又、僕から逃げようとするの?」 そう言われてシルヴァに腕を掴まれ、反動でベッドに押し倒されてしまう。 俺の上に重なるように倒れ込んだシルヴァは、元気な多朗ちゃんに気付いてしまったらしく 「多朗?なんで此処がこんな風になってるの?」 部屋着のズボンの上から、ゆっくりとシルヴァが元気な多朗ちゃんに触れた。 「バカ!触んな!」 慌ててシルヴァの腕を掴むと、シルヴァの顔がそばにあった。 思わず吸い込まれるように唇を重ねると、シルヴァが舌を差し込んで来て、俺達は激しく貪るように口付けを交わした。その間、シルヴァの綺麗な指は、俺の部屋着のズボンの中に手を差し込んで、ゆっくりと元気で痛い位の多朗ちゃんを撫でている。 しばらくキスを交わしゆっくりと唇が離れると、互いの唇から銀の糸がツーっと引かれた。 シルヴァはキスが終わると、俺の部屋着のズボンに手を掛けて、一気に脱がせて元気に「やぁ!」っと顔を出した多朗君をパクリと咥えたのだ。 「シ……おま……!」 あまりの躊躇の無さに、思わず「シルヴァ、お前」が言葉にならないくらいには驚いた。 先端の割れ目を舌先でくすぐるように刺激すると、ゆくりと鎌首の境目に舌を這わされて思わずイキそうになる。ブルリと身体を震わせると、根本を軽く掴んで 「まだイッたらダメだよ、多朗」 そう言ってガチガチの多朗君を掴むと、裏筋を下からゆっくりと俺の顔を見ながら舐め上げて居る。 「シルヴァ……視覚的にヤバい……」 身体を震わせていると、下の双果にキスを落としたかと思ったら片方ずつ口に咥えて飴をしゃぶるように舐めている。 「うあぁ!それ、ダメ!」 元気な多朗ちゃんを扱きながらやられて、思わず果てそうになった時、再び根本を掴まれてしまう。 涙で霞む視界の中に、シルヴァがゆっくりと元気な多朗ちゃんを咥えてジュブジュブと水音を立てながら舐め始めたのだ。 あの綺麗なシルヴァの唇が、俺の元気はつらつの多朗君を美味しそうに咥えているではないでですか! 出そうになると根本と押さえられて、堪え性の無い多朗ちゃんは、元気に欲望の塊を吐き出す瞬間を、今か今かと待ち侘びている。 「シルヴァ……、もう、イかせて!」 そう叫んだ瞬間、手と口を早く動かして射精を促し始めた。信じ難い快楽に、僕はシルヴァの頭を押さえて腰を打ち付けながら欲望の塊を吐き出した。

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