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第34話

そっと髪の毛を撫で、その手を頬に滑らせると、アルトがメイソンの手に自分の手を重ねて小さく微笑んだ。 ドクリと心臓が高鳴り、メイソンの 「だから…………煽らないで下さいと言ったのに…………」 思わず漏れた言葉にアルトが視線を向けた瞬間に荒々しく唇が重なり、アルトのパンツに手を掛けて一気に脱がせた。 「!」 アルトが目を見開いてメイソンをみあげると、両膝に腕を差し込みアルトの身体を引き寄せた。 メイソンは身体を前に倒すと、少し熱を帯びたアルト自身に、完全に熱く熱を持って勃ち上がったメイソン自身を押し付けるように重ねた。 メイソン自身の下半身は脱いでいない状態で、ゴワゴワしたパンツ越しにアルト自身を硬いメイソン自身で擦られて 「ふぁ…………っ…………メイソン…………凄い、硬い…………」 ゴリゴリと布越しに感じるメイソンの熱に、何故かアルトのお腹の中がキュンキュンと切なくなる。 (どうしよう…………。メイソンのを、早く#挿入__いれ__#て欲しい…………。初めてなのに、身体がメイソンを求めている…………) どうしたら良いのか分からず、アルトは無意識にメイソンの腰に足を絡めて腰を振っていた。 荒々しいキスをしていたメイソンの唇が離れると、荒い呼吸をしたメイソンが勃ち上がったアルト自身に唇を寄せて先端を舐めると、パクリと口に咥えた。 (え───っ!) アルトが驚いて 「ダメ!メイソン。汚い…………っ」 メイソンの頭を掴んで止めさせようとした瞬間、激しく吸い上げながら顔を上下に動かしてフェラチオを始めたのだ。 何度も言うが、前世からこういう経験の無かったアルトは、腰から全身に広がる甘い快楽に戸惑うことしか出来ない。 「あっ…………いやぁ…………」 身体を仰け反らせ、手で扱かれながら先端を咥えられて蜜が溢れる先端に舌先を差し込まれて頭が真っ白にスパークした。 「ひぁっ!…………あぁっ!」 身体を跳ねらせ、メイソンの髪の毛を掴んで口の中に欲望を吐き出してしまう。 初めて知った甘い快楽に、アルトは茫然自失状態でぐったりしていた。 フワフワした状態でメイソンを見上げると、唇の端から流れるアルトの欲望の残滓を親指で拭うと、唇を舐めていた。 「の…………飲んだの!?」 びっくりするアルトに 「はい?何か問題でも?」 さも当たり前のように答えるメイソンに、アルトが唖然とした後で真っ赤に赤面すると 「本当に…………アルト様は…………」 困ったようにそう呟くと、アルトの身体を抱き上げた。 「わぁ!」 慌ててメイソンの首に抱き着くと 「初体験が長椅子っ……というのは、よろしく無いので…………」 そう言いながら、アルトの寝室に移動してゆっくりとベッドに寝かせた。 そしてアルトの髪の毛を優しく撫でると 「少しだけお待ち頂けますか?」 と聞いて来た。 アルトが先程イッた余韻にぼんやりとしながら頷くと、メイソンはアルトの頬にキスを落として頭を優しく撫でてから部屋を後にした。 (どうしよう…………めちゃくちゃ気持ち良かった!!) 両手を頬に当てて、アルトはベッドでゴロゴロと転がり回る。 しかも、メイソンのあの親指で唇を拭いながら唇を舐める表情はやばかった。 ただでさえ顔面偏差値高いのに、あんな色っぽい顔されたら 「好きにして下さい!」 って身体を投げ出したくなるのも頷ける。 そんな事を考えていると、メイソンが何やら小瓶を持って戻って来た。 アルトがぼんやりと眺めていると、メイソンはゆっくりとベッドに乗ると、アルトの身体を反転させた。 うつ伏せになったアルトの腰を抱き寄せ、腰の下に枕を入れると、ゆっくりとアルトの背中に身体を重ねた。

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