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スミレの過去4

「なんで…こんな酷いことを……っ?」 今まで感じたこともない与えられた強い痛みに、恨みがましい目でスミレは龍を見上げた 「お前を愛しているからだ。愛しているから全てが欲しい…自然の摂理だ」 「普通じゃないです。そんな…男同士で」 「だが…いまこうしてしている行為はセックスだ。女のそれと何が違う?」 そーっと腰をひき龍はパンっと腰を打ちつけた 「っひ…ぁっ…ぁん」 「痛いのはもちろんあるだろうが…それだけじゃないだろう?」 「痛い…早く終わってくだ…さい」 「そう急くな」 龍はスミレのいいところを探すように腰を何度も打ちつけるとスミレはだんだんと乱れていき止めどなく喘ぎ声を漏らした 「っあぁ…ん…いいっ…そこっ…んぁっ」 「気持ちよくなってきたか?」 善がるスミレの表情を龍は穴があくほど見つめた。その視線に気がついたスミレは恥ずかしさに顔を両手で覆い 「そ…んな…ぁっみ…見ないで!ひどい顔してる…からぁっ」 「隠すな。気持ち良さそうでかわいい顔だ。ひどいことはない。もっと快感に歪めた顔をみたい」 隠す両手を龍は掴み左右に分けてスミレの顔の横に持ってきて上から押さえつけ、舌を出しスミレの目から溢れる涙を舐めとった 「んぁっ…ぁあ!舐めちゃ…やぁっ」 「だが…ナカがしまった」 「は…ぁ、あんっ…」 「想像以上だ…スミレ。おまえは美しい」 恍惚とした表情を浮かべる龍を下から眺め、スミレは恐怖した。 何年続くか分からないがこの人からは逃れられない… ならばどうするか… 「龍…愛してください」 (さと)いスミレは外に出れる年齢に至るまで龍に愛されることを決めた

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