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仲良くお風呂

息を切らし、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらツバキはスミレに体を洗浄されていた。 「…ぅ…っく…はあ…はあ…ぐすっ」 「ツバキ、いつまで泣いているつもりですか?もう出し切ったから痛くはないはずですか?」 「違う。お腹はもう痛くない。なんか…なんかさ、みじめなんだもん。なんで…」 「こんなことにって?自分の境遇を嘆いても仕方ありません。それであなたは救われますか?違いますよね?余計に苦しくなるだけです。冷たく感じるかもしれませんが仕方のないことと諦めて、そして慣れてください」 「慣れるとか諦めるじゃなくてさ…どうしたら楽になる?」 「そういう考え方もいいかもしれませんね。ツバキ、何か好きなことはありますか?食べ物でも趣味でも何でもいいです」 「え…急に言われても…」 スミレは湯船に入り腰を降ろすとツバキを手招き 「ツバキも湯船においで」 「う、うん」 ツバキは手招かれて遠慮がちに湯船につかり、スミレと向かい合う形で座ろうとするとスミレがツバキの手を引っ張り自分の足の間に誘導し 「そうじゃありません。私にもたれて」 「わ…」 スミレの足の間に座らされるとツバキは照れてうつむいた。

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