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第154話
窪みに手を添えられると、舌で亀頭に圧をかけながら回され、左右に上下にと振られる。
それから解放されたかと思うと、いきなり根元まで呑み込まれる。淫らな音が部屋に響いた。
一生の口の中で旭葵のものが脈打ち、頭の奥で白い火花が弾けたがっている。
「いっせ……、もうっ……」
「いいよ、イッて」
さらに加速させた一生の動きに導かれ、それは来た。
背中が弓のように反り腰が震える。何度か小刻みに腰を跳ねさせた後、共に魂まで持っていかれたように脱力する。
そのままぐったりとベッドに張り付けられていると、頼りない視界に一生の顔が映った。
その口から白濁した液が垂れているのを見て、旭葵は飛び起きた。
「の、の、のん」
一生が上体を捻りどこかに手を伸ばしたので、吐き出す何かを探しているのかと思ったら違った。一生はごくりと喉仏を上下させ、ペロリと口元を舐めた。
戻ってきた手には小さなボトルが握られていた。
一生は手の平にとろみのある液を垂らすと、旭葵の上半身をそっと押し倒した。
旭葵は次に自分が何をされるのかはだいたい想像がついていた。
思った通り一生のぬるついた指先が旭葵の下半身の固い蕾に触れる。分かっていても身体が驚いてビクリと跳ねる。
「アサ、もっとリラックスして」
旭葵は目を固く閉じたまま、コクコクとうなずくが、下半身は固いままだ。
一生の指は入り口で円を描き、入るか入らないかの微妙な動きを繰り返し、閉じた蕾を根気よく緩めていく。
とろみを徐々に中に塗り込むようにして次第に指を進めてくる。
「1本入ったよ」
「そ、そんなこと言わなくていいよ」
旭葵は頭に敷いていた枕で顔を覆うも、すぐにどけられる。
「アサの顔が見たい」
そう言いながら一生はゆっくりと指を差し入れたまま中を押し広げるように動かした。たった1本の指なのに内臓を掻き回されているような不快感が走る。
「気持ち悪い?」
「す……ごい、変な……感じ」
かといって一生は行為を中断してくれるわけでもなく、ゆっくりと出し入れを始めた。
途中でまたとろみを足しながら、時々指を波打たせるように動かし、丁寧に中をほぐしていく。
一生は再び旭葵の固く尖った芽を吸い上げて舌で転がした。その感覚に意識が奪われているうちに、2本目の指が侵入してくる。
侵入者を締め付けるとそのお返しのように舌が芽をねぶった。その攻防を繰り返すうちに旭葵の戦意が次第に薄れていく。
それを待っていたかのように3本目が攻め込んでくる。もはや抵抗する気力は残っていなかった。それを知ってか、3本の指は遠慮なく旭葵の中を撫で回した。
中までたっぷり塗り込められたとろみが入口から垂れシーツを汚した。
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