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紫藤 救出作戦進む 2

「やっぱり…まずいですよね……みぃ…うちに今来ている研修医で元少年棟患者の遠野未羽が再発して再入院してるんです。 が、紫藤を怖がってしまっていて…早いとこ治療して研修に専念させてあげたいんですが今のままでは厳しいかと…」 「そうか…それも悩ましいね」 「ええ、紫藤本人のことで言えば実はプライベートにも支障が出ていて…」 「プライベート?」 「えーとですね…バラしたのがバレたら…面倒なことになるけど、、本人が嫌がっているんでここだけの話にしてほしいんですが…」 「守秘義務は守るよ」 「その…なんていうか…身売りのような真似をしていたことが…偶然それを見かけてしまってそのまま俺の自宅に連れ帰って今日に至るまでずっと一緒に暮らしてます」 「なかなかそれは…デリケートな問題だね?ちなみに先輩後輩としてのルームシェアかい?それとも…」 「瀬谷先生の考えている通りです。縁とは情を交わしています。その時だけは自分を曝け出してくれるし、以前に比べれば俺といる時は素に近い気がします」 「そうか。それなら話は早い。相馬先生のカウンセリングを受けさせられないだろうか?」 「相馬…ですか?」 「別に彼にこだわらなくてもいいんだけどね、あまり外部に頼るのは彼は好まないかと思って…少年棟内で解決できるといいね。後は何かリフレッシュできることがあるといいね」 「リフレッシュですか…俺と旅行に行きたいとは言っていましたけど2人して数日休むのは悩みますね」 「いいじゃないか。行けば。もともと医師2人体制だったし問題ないと思う。心配なら応援に行くよ」 「すみません、助かります。カウンセリングの件また相馬にも話を振ってみます。ありがとうございます。瀬谷先生」 「いやいや。こちらこそありがとう。佐渡先生、紫藤先生と息子を頼むよ」 「はい。分かりました」 2人は立ち上がり医局を一緒に出ると、それぞれの方向へ向かった

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