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佐渡 紫苑に添い寝
消灯後ー
佐渡は枕を持参しステーションに顔を出した
「枕!?どうしたんです?それ」
「紫苑が部屋が怖いって愚図るらしいから添い寝をな」
「え?先生自ら?」
「看護業務は忙しいだろう?何かあれば7号室にこればいい。それだけ伝えたくて来たんだが…他に気になるやついるか?」
「いえ。かおるが相変わらずカリカリしてるんで、調子悪いのかどうかがいまいち判断できず…」
「賢い子だし、さすがにヤバくなったらナースコールを押すだろう」
「ですね。じゃあお願いします」
「分かった。おつかれ」
夜勤看護師に所在を伝えると佐渡は7号室へ向かった
コンコンー
「入るよ」
「…ぅ…ぐす…琢磨…先生?」
「泣いてたのか?」
「だって…」
「そっかそっか。今日はここで一緒に寝てあげるな」
「ほんと?」
「うん。ほら、枕持ってきてるし」
「ありがとう」
佐渡は枕を紫苑の枕の横に起き、隣に寝転がった
「今まで自宅以外で寝たことは?自然学習とか修学旅行は問題なかった?」
「学校のはみんなで寝たから…」
「学校以外でお泊まりはないのか?」
「あるよ。宵くんと実くんのおうち」
「ん?それって…真尾次長?実くんはちょっと分からんが…」
「えと…小児科の局長さん」
「祖父江先生?」
「うん」
「瀬谷先生と元同僚だから仲良かったり?」
「そうだよ。ちっちゃい時はよく高い高いとかしてくれたんだよ」
「ちなみにそこでは寝れた?」
「うん、寝れたよ。いっぱい遊んでもらっていっつもぐっすりだった」
「じゃあこういうのははじめてなわけだ?」
「うん…僕、怖がりだから…病院怖い…」
「家では?パパママと寝てたりするか?」
「…っ…うん。…ぁ、誰にも言わないでっ。恥ずかしい…」
「分かった言わない。誰かといれば寝れそうだな。しかし、んー…3号室はいま使ってるしな、、何気にあいつら仲良しだから離すと治療に影響でそうだし…また考えるか…」
「?」
「ううん。こっちの話。おいで」
佐渡は紫苑の手を引っ張り自分の腕に紫苑の頭を乗せ紫苑のお腹に手を置き
「…っ恋人みたい…っ」
「ん?俺の相棒はこれでスヤスヤ寝てくれるから紫苑も寝れる」
佐渡は紫苑の服の裾をめくり手を服の中に入れ、紫苑の胸の突起に触れ
「…っ。先生?」
「ここ触るともっとよく寝れるけど触る?」
「くすぐったいからやだぁ」
「くすぐったい?それはいい傾向だな」
「は…ぁ…くす…ぐった…ぁ。やぁっ」
「よしよし。まだ慣れないから嫌だな?またゆっくりしてあげるから今日は寝よう。おやすみ」
「先生、おやすみなさい」
佐渡は紫苑の服から手を出し、腹に置き直しトントンと紫苑のお腹を叩いた
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