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みぃ 紫苑の添い寝係を命じられる

翌朝、まだ眠る紫苑の頭を撫で 「寝れたみたいだな…よかった」 「…ん…んぅ…?」 目を開け紫苑はパチパチとまばたきをし、佐渡の顔を見た 「琢磨せんせぇ…おはようざいます」 「おはよう。寝れた?」 「うん。ありがとう」 「じゃあ、俺は仕事があるから行くけど…大丈夫だな?」 「うん、大丈夫。お仕事がんばってね」 「ん。またな?」 佐渡は枕を小脇に抱え、7号室から隣の6号室に移動した。 「みぃ、起きてる?」 「先生どうしたんですか?」 「ちょっと相談。椅子借りるな?」 椅子に座る佐渡に目を向けるとドンと佐渡の膝に座る枕… 未羽は目を点にした 「えと…なんで枕?」 「ん?ああ、これか…夕べ紫苑の添い寝をしたんだ」 「添い寝?」 「天井の模様がオバケに見えるとかで、ひとり寝が怖いらしい」 「へぇかわいいね!」 「確かに可愛いんだけど…本人にとっちゃ死活問題だから困ってる」 「どう対処するの?」 「みぃ、添い寝できるか?」 「え?ぼくが?」 「そう、夕べは俺がその前は相馬が添い寝をしたが…オンコールの時はナースだけだから対応に困るのと後は紫藤が添い寝をするとは思えないから助けてやってほしい」 「分かりました。ただ一緒に寝ればいいんですよね?」 「ああ、頼むよ。じゃあお先に」 「はい、おつかれさまでした」 未羽は佐渡に頭を下げ、佐渡は手を振りながら部屋から出ていった ・ ・ 食事も済んでゆっくり休んでいた未羽の部屋に佐久間が訪れた。 「おはよう、みぃ」 「あ!おはようございます佐久間先生どうしたの?」 「今日こそかおるの治療を…と思ってさ。くる?」 「見たいです!ぜひ」 「なんかあった時押さえなきゃいけないんだけど吹っ飛ばされないようにな?」 「え…っ」 「かおる、強いからさ。てわけで10時に処置1の前な」 「1?」 「そ。佐渡先生明けだから借りる」 未羽は佐久間が部屋から出たと同時に着替えを始め、10時に備えた

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