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控え室
「よぉ…ルカ?成果は?」
「久遠…上々とはいえないがまずまずだ」
金髪、唇にピアスを付けた男に話しかけられ、チラッとルカは不機嫌に答えた
「アルマを使ったらしいな?」
「悪い?」
「いや…射精させたか?」
「禁止したのはお前だろ?お前のものでもないくせに翌日に持ち越すとか…かわいそうだろ」
「ヤツらにかわいそうもクソもあるか。遊ばれんのが仕事だ」
「本当にやなやつ…」
「いつでもお前も調教してやるぞ?しりは疼かねーの?八雲、事故後まだ意識ねーんだろ?」
「うるさい」
「亡くなったも同然のやつに義理だてんなってルカ。仮に戻ったとしても5年経ってんだ。元通りなわけないだろ?」
「分かってる」
「たく…強情だよな。気が変わったら言えや」
「お前とは絶対にない」
「アルマとは付き合わねーの?めっちゃ懐いてんのに」
「は?」
「付き合わねーんなら俺がもらう。あいつはもうショーの売り上げが落ちてる。いずれクラブのお偉方に捨てられるのが目に見えてる」
「バカなっどれだけあの子がクラブに貢献してると思って!」
「客は目新しいのを望むからな。どんどん過激になるぜ?よく考えな」
「…分かった」
「今日はここに泊まんのか?」
「ああ。総司の観察がしたいから…明日中に仕上げるために策をねらないと」
「手伝う?」
「何を言って…2人いりゃ作業効率倍だろ?借りを作らせてやるよ」
「それは…」
「仕上げてから納品したいんだろ?不十分なまんまで壊されんの耐えれねーんじゃなかった?」
「う…やなやつなくせに…なんでそういうとこは突いてくるんだ」
「久遠さまだからだよ。だからお前も跪けって」
「断る」
ふんと鼻息を鳴らしルカはそっぽを向いた
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「なかなか悶えてんなぁ…」
カメラに映る総司を見て久遠が呟く
「クラブ手製の催淫剤を装填してきたから。あれ…地味につらいよ」
「さすが経験者。どんな感じ?」
「掻きむしりたくなるくらいうずうずする。勝手にペニスも乳首も勃ってくるし」
「で…?こっからのプランは?」
「総司くんがどう対処するか…かな?」
「お前もなかなかイジワルだよな」
「久遠には負けるよ」
「やなやつ」
「お互いさま」
「同期なんだからうまくやろうや、ルカ」
「ふん…っ」
鼻を鳴らし、ルカは画面を注視した
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