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ルカ、不機嫌
「やっぱり…これってやらないと怒られるよな。この道具もとれちゃったけど挿れなおすとか無理だし…はぁ」
翌朝目覚めた総司はいつのまにか抜けていたローターをベッド脇に置きため息をついた
「でも…う〜」
ベッドの上で体操座りをし昨夜黒服が置いていった浣腸を摘みあげながら首を傾げた
「あ〜…やだ」
うだうだと思い悩んでいると扉の開く音がし総司はビクッと身体を揺らし振り返った
「やば…もうそんな時間?」
総司はさっと手を後ろにやり浣腸を隠した。
が、それを久遠が見逃さなかった
「なんか後ろに隠したな?出せ」
「だ…誰?」
総司は見たことのない人物を見、怯えた
「久遠」
ルカは短く紹介し総司を見つめ、チラッとのぞく浣腸の包みに目をやり舌を打った
「ち…。言ったはずだけど?総司くんさ…準備していないとか…おかしくない?で、ちゃっかりローターも外してるし」
「違っ…外したんじゃなく、外れたんだ」
「なら挿れなおすくらいわからないか?」
普段高めの声のルカだが、怒りが大きく低い声を出して総司を睨みつけた
「ご…ごめんなさいっ」
総司はルカから伝わるピリピリした雰囲気におそれ頭を下げて謝った
「久遠、総司くんは教えてもひとりでは準備もできないような奴隷のようだから準備してやってくれる?」
「お前は?」
「お仕置きの準備をしてる。本当ならもうナカが綺麗になってローターで程よくできあがってる状態だったのに計画がずれた。優しくするつもりだったけど久遠もいることだし、厳しくさせてもらう」
「へぇ?めずらしくお怒りじゃん?なんか貴重なもんが見れた気がする。いいぜ。やってやる。んじゃ、総司風呂場に行くぞ」
「ゆるして」
「悪りぃけど…やらないっていう選択肢は無いんだわ。言うこと聞かなかったお前が悪い」
久遠は総司の髪をぐしゃぐしゃと撫でて、意地悪く笑みを浮かべた
「なんで…」
「それは総司くんを売ったやつに言うことじゃない?俺たち調教師の知ったことじゃない。奴隷に考える…っていう行動は必要ない。考えていいのは主人を気持ちよくさせることだけだ」
ルカはかつて自分が八雲に言われた言葉を総司に浴びせた
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