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第24話

 素直に頷いた朝霧に夏川は笑みを深める。  朝霧のまとっていたシーツを夏川がはぎとり、床に落とした。 「何するんだ」 「傷ついてないか見てあげるだけだよ。昨日散々したから」  夏川の言葉に、朝霧の頬が朱に染まる。 「足、開いて」  催眠術にでもかかったように、朝霧はその言葉に素直に従い、そろそろと両足を広げた。  夏川の視線が、舐めるように朝霧の全身を這う。 「見られてるだけで興奮するんだ? 」  その言葉通り、朝霧のほっそりとした屹立はゆるく角度をつけていた。 「これは……」  昨晩あれほどしたのにと、朝霧の全身が羞恥からピンク色に染まる。  くすりと笑った夏川が、朝霧の狭間の奥の蕾にそっと触れた。 「ちょっと腫れているけど、切れてはいないみたい。痛い? 」  朝霧は首を振った。  確かにそこは熱を持って疼いていたが、痛みはなかった。  夏川はローションをまとった人差し指を、少しだけ朝霧の体内に潜りこませる。 「ああ」  朝霧の吐息を吸いとるように、夏川がキスをする。  夏川が朝霧の上顎を舐めながら、押し倒す。 「帝はココが好きだったよね? 俺が何度も擦ってあげたら、気持ちよすぎて泣いちゃったもん」  いつの間にか体内の指は三本に増え、朝霧の前立腺を嬲っている。 「あっ、イイ。イイッ」   朝霧が喘ぐと、夏川は身に着けていたブランド物のボクサーパンツを脱ぎ捨てた。 「欲しい? 」  既に雄々しく勃ち上がっている屹立を、夏川は朝霧の蕾に押しあてた。  朝霧は何度も頷く。  それでも夏川は朝霧の中に入ろうとしなかった。  焦れた朝霧が自ら夏川の濡れた大きなモノを身の内に導こうと、腰をくねらせる。  その無意識の媚態を見て、夏川がくすりと笑う。 「ねえ、帝。恋人にはなれないって振られてしまったけど、セフレならいいよね? 」 「えっ? 」  快楽でぼやけた朝霧の頭の中に、ゆっくりと夏川の言葉が染み渡った。 「付き合わないけど、エッチする関係。いいよね? だって俺達体の相性最高だもの」

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