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第40話

「勘助、うちの鍵渡すから手を出して」 何も考えずに差し出した右手首に、カチャンと軽い金属音がして何かつけられた。そのままドライバーで祝さんがねじ止めしてる。 なんでねじ止め?その前にちょっと待て、鍵くれるのに何でブレスレット? 「こーそくプレイの練習」 俺が心の中で呟いた質問に祝さんが答えた。 高速プレイ? 家で一人で抜いてる時に親が帰ってきて、『やっべ、でもここで止めるのも無理だし』って急いで扱くやつか! 「そうじゃなくて、これICチップ入れた電子キー。落とすとセキュリティ上深刻な問題(クリティカルインシデント)になるからこうしてつけておくよ。夜は片手だけだけど拘束プレイもできる便利アイテム~」 今の日本語か?それより、俺が何も言ってないのに何で祝さんは答えるんだ?って首を傾げたら、 「最近分かってきたんだよね。一人で凄い勘違いして『なんだそれ?』『なんで?』ってなってる、知りたがりやの勘助の思考回路。あ、これは要するに鍵ね」 「鍵?これで祝さんちに行けってこと?」 祝さんが嬉しそうな顔で笑って何かを見せた。 あれ、おれんちの鍵じゃねーか。 「こっちは没収、勘助の部屋はもうヤバイだろ、ゴキブリホイホイ並みに変質者がくるでしょ」 「変質者なんていたっけ?」 「部屋に上がり込んで手を握ってくる新聞の勧誘とか、道に迷ったから泊めてくれって言うおじさんとか」 それ、話だけでも聞いて欲しいけど対人恐怖症だから手を繋いでって言ってた新聞勧誘と、迷子で寝る所がなくて困ったおっさんだろ? つか、なんで知ってる? 「ちなみにその二人ともちゃんと捕まえたから大丈夫だよー」 「捕まえた、って祝さん警察なの?」 「祝が警官なら未成年への淫行罪と契約不履行で真っ先に自分を逮捕するべきだと思うわ」 いつの間にか近くに来ていたかーちゃんが言ったけど、その契約を作ったのはかーちゃんだよぉ! いえないけどさ。 その後大人の話があるとかで、また店の隅に移動した二人を置いて先に帰る事にした。 カウンターの向こうでは試しに手首と首を縛ってもらった雪兎が平さんを見てウルウルしてる! 縛ってくれれば誰でもいいのか、雪兎は! くぅ、じゃあ俺も練習する!祝さんに教えてもらうぞ! **** その晩先に帰ってのんびりお風呂に入ってた俺は、帰宅して手を洗っていた祝さんにうっかり「縛り方を教えてよ」とお願いしたせいで、何故か風呂場で縛方を教えられたことは雪兎には内緒だ! くそぅ、明日もけつが痛いのだ!(泣
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