6 / 8

第6話

「やめろ」 キスに反応し、互いのモノは立ち上がっていた。 「あぁ、ロシェも俺と同じ気分なんだな」 じっと下を見れば、今度は怒りで顔を真っ赤にしたロシェに腹を殴られた。 「お前と一緒にするな!」 「気持ち良ければ反応するのはあたりまえだ。お前も俺とのキスが良かったのだろう?」 わなわなと肩を震わせて、帰ると言って出ていく。 「待て。ドニを置いて行くのか?」 森の近くを通る故、途中で獣と出会う可能性がある。その為、いつも一緒に彼は来ていた筈だ。 「うっ、くそっ」 「あぁ、ドニはまだシリルと風呂に入っているだろうな」 腰に腕を回そうとすれば、手の甲を抓られた。 「触るな」 「しかし、そのままでは辛いだろう?」 下半身のふくらみを指させば、耳を真っ赤に染めて睨みつけられる。 「……一人でする」 「ほう、それはぜひ見たいものだ」 「馬鹿か、見せるかよ」 「我慢するな。俺と共にしよう」 「嫌だ、やめろ」 彼のズボンを下ろす。 「ファブリスっ」 「すまない。我慢できない」 白い毛に包まれていた雄の特徴が、興奮により露わになる。 「人の子も毛でおおわれているんだな」 毛の部分へ触れるファブリスに、ロシェは真っ赤になってその手を払う。 「そんな所、触るなよ」 「ほう、なら、こちらに触れよう」 目を細めていやらしい笑みを浮かべながら、ロシェのモノへと触れた。 「んっ、やだ、こんな事、誰ともしたことがないのに」 「ほうっ、初物か」 そうと聞いて喜ばぬ者がいるだろうか。 つい表情が緩み、尻尾も我慢しきれず揺らいでしまい、ロシェが睨みつける。 「身体にも火傷の跡があるから誰とも経験が無いんだよ。て、くそっ、ムカつくから殴らせろ」 「わかった。後で殴らせてやるから、今はこちらに集中しろ」 とロシェのモノに、自分のモノをこすり付けた。 「あっ」 「俺がお前の身体に全てを教えてやる」 「嫌だ、こんなの知りたくない」 拒否しようと身をよじらせるが、力ではファブリスの方が上。 「ロシェの、かたくなってきたぞ」 「お前もそうだろうがっ。くそ、デカすぎっ」 たちあがるモノを睨みつけられて、その眼に興奮したファブリスのものは更に大きさを増す。 「な、また、デカく……、んぁ、てめぇ、尻を揉むんじゃねぇ」 「お前の中に入りたい」 「ふざけんな、そんな凶悪なモン入るかよ」 「大丈夫だ、多分」 ただ、相手は獣人ではなく人の子だ。流石に話しに聞いたことが無いので少し不安だが、同じように尻に穴があるのだから。 「冗談じゃねぇよ、俺の孔は緩くねぇンだよ。クソ、軽く言いやがって。やっぱりすぐに殴らせろ」 ロシェが拳を固めて振り上げる。 「駄目だ、一度、放ってからな」 たちあがったモノを押し付ければ、ロシェの身体がビクッと飛び跳ね、拳がゆっくりと落ちていく。 「ん、くそが」 悪態をつこうが、身体は正直だ。 「口づけをしてもいいだろうか」 「もう、好きにしろ」 とろんとした目をして唇をうっすらと開く。 何だかんだと彼も感じているのだろう。 じゅるじゅると長い舌でロシェの口内を味わっていれば、ビクッと震えて白濁が飛び散る。 キスでイくとは、どれだけ自分を煽るのだろう。 「続きはベッドで、だ」 と手を掴むと、真っ赤に頬を染めながら小さく頷いた。

ともだちにシェアしよう!