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第7話

 好きイコール抱き合う事へとつながる、ファブリスの想いは性急すぎる。  気持ちが追いつかなくて、つい涙目になってしまう。何故かファブリスの耳と尻尾がピンと立ちあがっていた。 「お前と俺とでは好きの温度差がありすぎるんだよ」 「そうなのか? そうは変わらないと思うが」 「それはお前の勝手な言い分。とにかくどけ。じゃないと蹴りおとす」  蹴とばそうと足を持ち上げれば、それを小脇に抱えられてしまう。 「なっ」  しかも、もう片方も同じようにされて、足が開いてたちあがったモノがより目立ち、恥ずかしくてたまらない。 「最低だな」 「なんとでも。で、どうする? おまえのここは反応しているぞ」  ゆるゆると服の上から膨らみを撫でられて、反応してしまう自分とそうさせるファブリスにムカついて睨みつけた。 「しんじらんねぇ。どうせやる気なんだろ」 「あぁ。お前と先ほどのような事をしたいのだが」 「クソが。さっきの分とで合わせてニ発、いますぐ殴らせろ」  拳を掌に当てて殴るポーズをとれば、解ったと頷きつつも服を脱がしにかかる。 「おい、ファブリスっ」  その手を掴んで止めようとするが、すでに一糸まとわぬ姿となっていた。  火傷の跡が残る白い肌を見た瞬間、目を見開いてかたまる。余りの酷さに抱く気がなくなったのだろうと、二度とこんな目に合わずに済むと思ったのに、ファブリスは服を脱ぎはじめる。  ぐんと天をむいたモノをロシェへと晒す。萎えるどころか興奮するなんて、流石にこれには呆れた。 「醜い跡を見て興奮とかって、お前、そんなに俺が好きか」 「あぁ、好きだ」  たちあがったモノをこすり付けられて火傷の跡に舌を這わす。そこは自分では気が付かないほどに敏感だった。 「ひゃぁ」 「ん、ロシェ」 「はぁっ、火傷の跡に、触るな」  性感帯を弄られているかのようにびくびくと身体が震えてしまう。  そこが感じやすい事に気づかれたようで、ファブリスが口角を上げる。 「いい反応だな」 「うるさい」 「煽るな」 「煽ってねぇよ。それよりも、俺の尻にそのデカブツを突っ込んだら許さねぇからな」  更に大きさを増したモノは凶器にしか見えない。入れたら絶対に裂けそうだ。 「それは困るな。ロシェに嫌われたくはないから出来るだけ我慢しよう」 「できるだけじゃなくて、絶対だからな」  火傷の跡を舐めながら下半身のモノを爪で傷つけぬように優しく扱く。唾液で濡れた肩の火傷の跡に甘噛みをし、今度は乳首へと触れた。 「ん、やぁ、そこは」 「良いか?」  舌先で弄られ、突起し更に感じやすくなる。 「ふ、あっ」  もっと舌先を感じたいとばかりに背をそらし、濡れた下のモノはくちゅっと水音をたてながらこすられて、興奮し高ぶった身体はガクガクと震えながらファブリスの手の中へと精を放ち、そのなんともいえぬ感覚に脳が蕩けてしまいそうになる。 「あぁ、気持ちよさそうな顔だな」  キスをしながら腹を撫でる。ファブリスはまだイけておらず、張りつめたままのモノがロシェの太ももへと当たった。

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