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ハジマリ⑥*

僕は情けなくも弟を刺激しないように、言葉を慎重に選んだ。 「あ、そうか。まだ目玉があったね。ごめん、お兄ちゃん」 はっ、と弟の腰が止まり、するり、と耳に移る。 耳の窪みをなぞるようにしていたかと思えば、小さな耳の穴に先端を、ぐっと押し込もうとする。 「……っっ、いたい」 「お兄ちゃん、僕、一回イクね。耳の穴に入れるから、出しちゃ駄目だよ」 「えっ、まっ……!」 有り得ない台詞に慌てて止めようとするも、時既に遅く、どぴゅっどぴゅっ、と弟のペニスから精液が放たれた。 耳にベットリと掛かったそれは、耳の穴にまで侵入し、ぐぽぐぽと変な音を僕に伝えている。  それでも、これで終わるなら、と安堵に肩の力を抜いた途端に、口許に青臭いものが突き付けられた。 それは弟のペニスだった。 鈴口はまだぐぱぐぱと開閉し、白いものがぴゅくぴゅくと垂れている。 「お兄ちゃん、綺麗にしてよー。僕が出したらお掃除フェラは絶対すること。それから、精液掛けて貰ったら、有り難う御座います、でしょ? ほら、言ってみてよ」 「いっ、言えない」 目の前の弟自身から目を逸らし、それだけは無理だと懇願するように弟を見上げた。 「あーあ、折角優しく教えてあげたのに。お兄ちゃんって痛いの好きなの?」 「ひっぃ、ぃいぃあっ、いったぁ!」 冷たい声色で告げながらボディソープのポンプ部分を外す弟を怪訝な顔で眺めているも、自分のペニスに痛みを感じ、急いで下を見た。 弟に掴まれた竿は頭を上に向かされ、尿道に今しがた外されたポンプ部分が入れられようとしている。 僕は力の限り暴れた。 「もう、お兄ちゃん。大人しくしててよっ! 上手く入らないでしょ」 怒ったように怒鳴ると、弟は僕の目の前に指を突き付ける。 「暴れたら潰すからね。僕、本気だよ」 ふふ、と笑う弟に目尻を撫でられた。 コイツならやりかねない、と恐怖で体が震えた。 「はじめっからそうやって可愛くしてれば良いのに。ほら、お兄ちゃんの尿道、拡がってくよ」 「ぎぃぃっ、いやっ、いたっ、痛いよお、やめっ!」 管に残っている洗剤を尿道に塗り付け、先をくぷり、と躊躇いもなく弟は埋めた。 感じたことのない痛みに泣き喚き、弟にしがみ着いた。 じゃらり、と鎖が音を立てる。
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