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第12話

 俊は時計を見て開いていた教科書とノートを閉じた。  眼鏡もケースの中に片づける。  「寝るか…」  部屋のベッドを覗くと華が壁側に寄って眠っていた。  「おやすみ、華」  「ん…」  華の寝顔は俊の疲れた心を癒した。  俊は電気をつけてずっとリビングにいた。  「やることないな…」  まだ眠れそうもない。  俊は自分の携帯の電源をつけた。  「あ…」  また愁からメールが数件着ていた。  昼間は基本携帯を放っておく俊。  携帯に来る電話やメールには気づかなかった。  「ん…ねないの?」  「華、起きたの?」  未だ眠そうな華が起きてきた。  「俊ちゃん遅いから来た…」  華は俊の隣に座って携帯を覗いた。  「おにいさん?」  とても眠そうな声。  「うん、だけど何でもないよ」  画面を下にして机の上に置いた。  「また寝ようか、華」  華は目を擦りながら頷いた。
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