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第210話・「さようなら」

───── 、静かに襖が閉められた。 無人となった永の部屋。 その隅に畳まれた布団の上に一枚の紙が置かれている。 『 お世話になりました 。さようなら。 相川永』 それだけ綴られた紙。 最愛の人への別れはどうしても告げられなかった。 去るまでは泣かないと決めたのに、文字のインクが所々滲んでいた。 《“姐さん”、時給壱万円!・前編》・END
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