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Ⅰ ラ・カンパネラ②

「まさかお前に命を狙われる日が来ようとはな」 涼しげな視線で、フォークがローストビーフをさらう。 「これは、最後の晩餐か」 皿の上から取り上げると、優雅にローストビーフを口に運んだ。 頸動脈に、ナイフがあてがわれているにもかかわらず…… 「望みはなんだ?ボスの座か」 そんなものに興味はない。 「人参」 …………… …………… …………… 「人参も料理です。肉ばかり食べてないで、人参も食べてください」 ……………… ……………… ……………… 「人参は嫌いだ」 「好き嫌い言わない!」 あなたは、六文ファミリーのボスなのだから。 「好き嫌いしてると、大きくなりませんよ?」 フゥっと男は嘆息した。 「では……」 カランカランッ 俺の手からナイフが滑り落ちた。 だって! ペロリ 舌先がッ! 「お前を食べよう」 俺の唇……の、わずか数ミリ横をねっとり舐めたからっ。 「いいか?」 低い吐息が耳のひだを這う。 ナイフを失った右手をグイっと掴まれた。 強引な手は、握った俺の手を…… (えェェェェーッ!) あらぬトコロに導いてしまう。 こここ、ここは~★ (こここここっ) 断じて! ニワトリの真似をしているのではない。 顔色を豹変させて、目が白黒する俺に、 ニマリ、と。 意地悪な唇を吊り上げた。 「好き嫌いしていると、大きくならないだと」 羞恥と期待で震える掌を、その場所へ押し当てる。 「大きくならないかどうか、確かめてみろよ?」 こっ、こーっ! そう。 俺の手、事もあろうか! 六文ファミリー・ボスの股間に~~ッ★ 「信之様ッ」 手をどかそうにも、大きな手で上から押さえつけられているから、動けない。 抗議の声なんて、聞いてくれやしない。 むぎゅ (ウソーっ) 俺、握っちゃってるーッ! 股間にそびえ立つ、雄の象徴 ………………………………雄しべ、を。 まだ柔らかいが。 六文ファミリー・マフィアの頂きに立つに相応しい、立派な雄しべだ。 (……って、なに感想言ってるんだよっ、俺~~) 顔が熱い。 目元まで真っ赤になって見上げると、ニマリと笑う漆黒の双眼に捕らえられた。 「どうした?続けろ」
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