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ルルーマ王国3

「で、俺はその王さま達にいつ会えるの?」 元々着ていた制服から、ルルーマ王国のオメガの正装に着替えた湊。オメガの正装は、ピシャっとしているようで隙間だらけだ。その隙間から、手を入れやすいように作っていると猫耳男が言っていたが、湊は聞いていないことにした。それに、胸元の痣がある位置は破けている。何でも、パッと見てオメガだと分かるようにとか何とか。 「すぐに会えますよ。王様達も、あなた様を待っています」 「ふーん。ちなみにさ、王さまって何人いるの?」 「この時代の王様は、全員で9人。狗の王と、狼の王と、酉の王と、虎の王と、獅子の王と、鰐の王と、蛇の王と、熊の王と、牛の王ですよ」 「その9人をいっぺんに相手すんの?」 「違います。そんな下劣なことを、王様達はしません」 9人の王をいっぺんに相手をしないといけない訳じゃなかったことに、湊は安堵していた。わかると思うが、湊は童貞だ。エッチなビデオのように、9人に子供を孕むまでまわされると思っていた。 そんな湊の考えに気づいたんだろう。猫耳男は、少し引き気味で湊を見ていた。「そんな汚いことを考えていたんですか」って言っているような、猫耳男の視線が痛い。 「着替えは終わったみたいですね」 「うん。でもさ、俺って人よりも数倍デカイ体型なのにこの服ぴったりなんだけど」 「それは企業秘密です」 それ以上聞くな的な雰囲気が、猫耳男から漂ってきた。今は聞いてはいけない。でも、猫耳男のことだから後で教えてくれるんだろうなと、勝手に期待しておく。 「さて。そろそろ、王室に行きましょう。そこに、王様が皆さんお揃いです」 猫耳男のあとについていったら、とてつもなく大きな扉の目の前に立ち止まった。 「ここが王室です」 猫耳男の言葉と同時に、大きな扉が開いた。その中には、イケメンが9人ズラリと座っていた。しかも9人すべてがイケメンだった。 「湊様。ここにいるお方が、この時代の王様達です。左から、狗の王、狼の王、酉の王、虎の王、獅子の王、鰐の王、蛇の王、熊の王、牛の王です」 「ふーん」 「それで、今日からさっそく1人ずつ相手をするんですが。1発目はどの王様にされますか?」 猫耳男にそう言われたが、正直断りたいのが湊の心情だった。例え相手がイケメンで、ぽちゃ男である自分を受け入れたとしてもやっぱり無理だよなにたどり着く。 でも選ばないと、横にいる猫耳男の視線が痛い。だから、優しそうにニコニコ笑う牛の王を湊が選ぼうとした時だ。 「だったら私が、1番に立候補しよう」 いつの間にか、湊の目の前に来ていたらしい。先程猫耳男が酉の王と紹介していたイケメン男が、湊の手の甲にキスを落としながらそう言った。
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