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第26話

「…お願い怖がらないで」 「な、なんでっ…俺っ男で…っ!」 よく分からない。 俺は男で神崎さんに好かれる要素がない。 というか出会って間もないこの人は絶対感情の思い違いをしている気がする。 「俺は性別が男な羽田くんが好きだよ」 ……っていうことは同性愛者? 別に偏見があるわけじゃないが、俺は正常な異性愛者で女の子が好きだ。 「いいっ、いいから…これ、とって…!」 これ以上話をして色々考えてしまうのも面倒に思ったから手首に繋がれている鎖をとってもらおうと手を伸ばした。 「ごめんね……まだ無理なんだ」 「ま、まだってどういう、こと……」 「俺は羽田くんのことが好きだから、次に必ず会える…つまり会わないと困るような状況を作り出したい」 それをするためには……。 と、再び考えを巡らせてある答えに辿り着く。 服を着てないし、それが一番手っ取り早くて楽なはず。 なぜかそんなことを想像すると背中がゾッとして鳥肌が立った。 写真だったらもう撮られているかもしれない。 「自慰……してほしいな」 神崎有真はビデオカメラを片手に爽やかな笑顔でそう言い放った。
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